スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今日のフォト:「冬の夜」

2006年01月31日 17:21

 夕暮れ。
P1281851.jpg

 疾走感。
PC201541.jpg

 赤の世界。
P1311864.jpg

 通常モードで撮ったらオカルトに。
P1311861.jpg

 青の世界。
P1311865.jpg
スポンサーサイト

「謎は解ける方が魅力的」有栖川有栖、読了。(☆☆☆★)

2006年01月29日 22:13

 映画に関する記事、日常の何でもないところから話を掘り下げていくエッセイ、そして2003年度のセ・リーグ、ペナントレースを夕刊紙に週刊連載で綴った「猛虎探偵事務所」、の3部構成。
 有栖川氏の文は、その多くの著書の部分を占めるミステリを始め、とっつきやすく、読みやすいですね。大阪人ならではの口調が時折ぽんぽん飛び出してくるのが、その一因なのかも。大阪弁って、日本人にとって一番慣れ親しんだ「方言」ですよね…、というか、日本語の基本は京都が始まりの地であるはずだから、関東だ関西だ、という枠組みでの「共通語」なんて言い方はおかしいのだ、本来。しかし生易しい言い回しばかりではなくて、時には痛烈な皮肉が書かれていて、どきりとさせられます。
 本人が明言しているように、ふと意識すると何でもミステリと関連付けて考えてしまう、という性分からか、ミステリ作家としてのものの見方がそこかしこに見受けられます。つくづく本格魂を秘めた人なんだな、と思わせられると同時に、視点を少し変えれば、「日常のなんでもないもの」も、とても面白く見ることが出来ることを認識した次第。思考、思想、心情を文章にすることを生業にしている人たちのエッセイを読むといつも思うのですが、(当然ながら)何かを考えるところから、何かを形にすることの始まりはあるのだなあ、と。それを如何にアウトプットするか、それが出来るか否か、が、プロフェッショナルたる所以なのですよね。
 本書の隠れた見所なのかもしれないのが、第3章「猛虎」タイガースに向ける寵愛敬愛の思いは並々ならぬものがありますね。その結果を知っている今(星野監督率いる阪神がぶっりぎりで優勝しました)読んでも時系列を追ってドキドキします。こちらでもまた、「本当のファンというものはどうあるものか」という氏の信念が伺えて、これは他のジャンルに際しても言えることだな、とちょっと色々な意味で興味深くも読みました。

謎は解ける方が魅力的
有栖川 有栖著
講談社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

今日のフォト:「すまし顔」

2006年01月28日 22:55

 消防ホース入れ。
P1171787.jpg

今日の一言

2006年01月28日 22:52

 僕は「萌え」って「フェティシズム」のことだと思ってますから。
 (前に何処かで書いたな)
 万人が共感する「萌え」を狙うビジネスは難しいのだってこと。

今日のフォト:「誰かが中にいる」

2006年01月26日 19:42

PA020394.jpg

「ゴーレムの檻」柄刀一、読了。(☆☆☆)

2006年01月26日 19:27

 サンフランシスコ近郊の研究所に勤める博物学者・宇佐見護博士は、紅茶を飲みながら思索をめぐらし、幻想の旅に出る。絵画が現実化した街へ、未だ書かれ得ぬ空白の物語の中へなど…。呪わしくも美しい、浪漫派推理の短編集。

 つくづく思うに、柄刀氏は不可能犯罪の書き手ですね。それもただの「不可能犯罪」じゃない。それは、ある件を上げれば「この世界の住人には為しえない犯罪」であり、また別の件を上げれば「この世界では為しえない犯罪」である。そんな、犯罪そのものの存在を立証するのが難しいような図式を描き出してしまうところに、まず凄さがあります。「三月宇佐見のお茶会」と題された本シリーズは、宇佐見博士が主人公であり探偵役を担うものであります。「この世で存在し得ない犯罪」であるならば、その犯罪が存在する世界そのものを限定して存在し直せばいい、とばかりに、塚刀氏は特殊な世界を位置付けてしまう。そして宇佐見博士は時と空間を越えて、そうした人智を越えた「世界」に入り、数々の事件に遭遇する(そういう特殊体質なのです)。そして論理を武器に犯罪の姿を解きほぐしていくのです。ここには僕らの思う常識は通用しない…、と思いがちなのですが、そうではない。確かに固定観念を打ち破ることは問われますが、その世界でしか通用しない解決、というものはない。きっちりと「僕らの世界」での論理を用いて「不可能犯罪」が可能なものとなる。二つの世界を結びつける糸として、事件が機能しているのがまた特殊で面白いところです。
 完璧な密室状況からの人間の消失。二つの「ゴーレムの檻」事件が興味深い。あまりに「不可能犯罪」過ぎて、事件の経過を追うのと同時に推理をするのは相当難しいと思われますが、ペダンティズムに満ちた要素「ゴーレム」を取り入れ、謎は魅力的なものとなっています。異世界劇と現代劇、双方に生じる「不可能性」を可能なものにしてみせる手腕は、見事の一言。「人が消えた。これは神の所業か、悪魔の仕業か」というSFやファンタジーとしての見せ方でも十分に魅力的なのに、それが論理的に解体され、見せ付けられる。物語としてもとても綺麗な作りをしています。
 トリックやロジックだけでミステリを読む人にこそ、読んでもらいたくなるシリーズ。ミステリのために物語が形作られている作品は数あれど、このようなものはそうそうないはず。ミステリのために世界そのものを位置付けてしまう奇想が、ここにあります。

ゴーレムの檻
ゴーレムの檻
posted with 簡単リンクくん at 2006. 2. 1
柄刀 一著
光文社 (2005.3)
通常2-3日以内に発送します。

今日のフォト:「冬の方が美味しいよ」

2006年01月25日 18:36

PA020383.jpg

今日の一言

2006年01月25日 18:35

 「ほにゃらら」の語源は?

今日のフォト:「マックの床」

2006年01月24日 18:32

 タイトルの通り。
PA020357.jpg

「LOVELESS・6」高河ゆん、読了。(☆☆★)

2006年01月24日 18:32

 新章に入りましたね。これまで隠されていた(隠れていた)人物がようやく動き始め、立夏も自分の考えの元、行動を始めたようです。具体的な描写が冒頭からぼかした描かれ方をしているため、主人公陣が如何せん、何を考えているのかがまだ霧の中。何処に話が転がっていくのか、一読者には想像出来ません。どうも気を持たせる展開で…、いや、物語の進展、展開が明確にあるのかどうかも曖昧なような気がするのは、月間連載なのに一話一話でエピソードが完結していないからでしょうね。高河氏はそういう「連載」的なスタイルで話を描く方ではないと思っているので、その辺りは単行本派には問題ありません。
 ボーイズラヴしているところは暗黙の了解なのですよね。アニメ化もされて、「その辺り」もちゃんと表現されてたみたいなので、暗黙の了解なのですよね。本作は決して恋愛物語ではないし、でも他人と接することが不得手な者ばかりが登場することを思えば(家族愛や友情、師弟関係のほつれも含めて)、高河氏が何を描こうとしているのか、くらいはおぼろげに思い浮かべられないこともないです。この時点でそれら様々に「決着」を付けるには時期尚早なのでしょうけれども…、立夏を見ているとずーっと心配だぞ。

LOVELESS 6
高河 ゆん
一賽舎 (2005.12)
通常24時間以内に発送します。

 そうだ、描かれ方といえば「大人と子供」という垣根もありますよね。生きることを根本に、不器用な人たちばかりが生きている世界で、少年は何を見つけ、何を知るのか。
[「LOVELESS・6」高河ゆん、読了。(☆☆★)]の続きを読む

今日のフォト:「3つ」

2006年01月23日 20:11

 キャップです。何のキャップだったかな…。
P9160086.jpg

「スパイラル 推理の絆・15」城平京・水野英多、読了。(☆☆☆☆★)

2006年01月22日 16:59

 「スパイラル」、最終章。最後にして最大の対決。神に選ばれし者…、否、神の二の名、鳴海清隆。満を持しての登場です。人はファンタジーを論理で打ち破れるのか。城平氏が仕掛けた最大級の罠、清隆から歩に放てられた最大級の衝撃が、読者の心をも揺さぶる。結崎ひよの。あの独特のキャラクターが最後の瞬間のためだけに仕向けられた、清隆の唯一にして必殺の一撃に用いられるとは。そんな展開もあり得ると予感していただけに驚きでした。しかしラストに(グランド・フィナーレ)向けての指針としては最高です。
 世界を作りたもうた神がこの世界の何もかもの元凶となり得るのであれば、人はどんな手を使ってでも彼を殺さなければならない。しかし神の姦計は、その人間の知恵を誘導し、己を殺させることにこと、その真の目的であった。人間は本当に神を殺さなければならないのか。万物を生み出す力を抱く神こそを、人は生かさなければならないのではないか。どんな動物よりも高尚な知恵を編み出すことの出来る人間は、論理でその大いなる衝動を押さえ込み、希望を自らに教えることが出来るのか…。まるでファンタジーですが、厳然たる論理の生み出した「絆」が結末には待ち受けるでしょう。
 信じる者は救われる物語…、では、ないな。信じない者をも救おうとする物語、かな。どうかな。信じる者とて救われない者もいれば、信じない者こそ救うべきことなのかもしれない。歩は何も、誰も信じないと口にしていたけれど、彼が何より信じていた己の行動、これが何人にも当てはまるのだということを示し抜いて見せたのだと思います。
 奇跡は勝手には起こらない。知性の生み出す論理の積み重ねによって、人は生きてきた。上り詰める感情と等しくまた、理性も「全てのため」に動き出す。このラストは賛否両論あるでしょうが、僕は生きる者と死ぬ者の運命を論理によって決定付けた、人の意思のある一つの道として捉えてみました。無数の道がやがて一つの大きな道へと繋がる、それが運命なのだと。

スパイラル 15
城平 京作 / 水野 英多画
スクウェア・エニックス (2006.1)
通常24時間以内に発送します。


 「スパイラル・アライヴ」が連載再開のようですね。ようやっと…。
[「スパイラル 推理の絆・15」城平京・水野英多、読了。(☆☆☆☆★)]の続きを読む

「古畑任三郎 ラスト・ダンス」鑑賞。(☆☆★+☆?)

2006年01月21日 23:39

 「古畑FINAL」も第3夜、いよいよ最終回です。美しく哀しい犯人役は松島奈々子。今が華の女優、流石の演技分け…、今回の事件は、ミステリ読みにしてみればあまりに先が読めてしまってつらかったです(苦笑)。そもそも双子の姉妹が登場する、ということが分かった時点で、入れ替わりがなされるのではという勘が働いてしまったために、伏線らしい伏線は全て目立って目に映ってしまったのが心苦しい(そもそも予告編の15秒で「入れ替わり殺人だな」と看破出来てしまったのは痛いですね)。口紅、コート、空白の十分間の「早業殺人トリック」、静脈認識のセキュリティ、遺書の筆跡、自動車を運転しなかったこと、新作ドラマの記者会見でのメイクの違和感…。恐らくダンスが踊れるか否かで古畑がブラフを仕掛けるのではというところまで読めてしまいました。気づかなかったのは鏡くらいかな。携帯のくだりは、いつもの古畑シリーズらしい推理の流れ。
 他に、現場捜査で偽の銃声に用いられた爆竹の包みも採取されていたでしょう。自殺したと思われていた姉の手から硝煙反応がどの程度検出されたかが気になりますが、事件発生から解決までの時間を考えると端折られたのでしょう。名前で呼ぶように注意した妹に、事件発生後、古畑が再三「先生」と呼んだのに何も言わなかったところとか、それらしい伏線はまだ幾つか見られます。多分姉の方は煙草も吸わなかったのではと思われますが、この辺りは劇中に出てこなかったので憶測に過ぎません。
 僕が思うに、煙草の買出しを頼んだ際の一言が一番いけなかったですね。あの時点でかなり多くの人がメイントリックに気づいてしまったのでは…。倒叙スタイルであるために、視聴者にしか与えられないヒントとなっていましたが、あの場面を巧くこなせば、ミステリとしての完成度は上がったのではと思われます。ギリギリまで古畑も決定的な一言を指摘しなかったので、全く気づかなかった人はかなり驚いたのだろうと思われます。無論、殆ど異なる生活スタイルを取っていた(仕事場での言動もかなり違っていた模様)二人が入れ替わったところで、そう遠くないうちにボロが出ただろうことは想像に難くありませんので、完全犯罪には程遠い。
 恐らく、脚本の三谷氏も、意識して叙情ミステリとしての面を色濃くしてみたのではないでしょうか。古畑の加賀美京子に向ける態度が、これまでのシリーズを省みてもやや感情的(勿論いい意味で)であったように思えます(あの古畑にしては、ですが)。タイトルとなっている「ラスト・ダンス」の意味合いから考えても、「古畑任三郎」最終シリーズ三部作として締め括るには悪くない雰囲気作りでした。

 しかし…、本当に三谷氏、これにて「古畑」を本気でお仕舞いにするつもりではいないという話を聞いています。制作サイドも続けられる限り続けたいでしょうね。古畑役の田村氏の心積もりが要因なのだとは思われますが、クオリティの高いドラマを作るのも難しいでしょう。いちファンとしては「エンドレス・ワルツ」となるように祈るばかりです。

「フルーツバスケット・19」高屋奈月、読了。(☆☆☆☆☆)

2006年01月21日 18:20

 ああ、こんなに寂しくて暖かくて切なくて嬉しい気分にさせてくれる漫画を読めるのは、幸せなことだと思っていいのだろうか。1冊を読み終えて、本を閉じた瞬間に、胸の奥からゆっくりと吐き出される溜め息が、何か薄暗いものを濾過して出てきた細いものでないことを祈りたくなる読後感。胸が一杯になります。
 沢山の過去と、沢山の現在、そしてきっと沢山ある、皆の未来。それが少しずつ見えてきました。この物語が終焉を迎える予感が、ほんの少しずつ見えてきた、と言い換えられるでしょうか。笑顔の裏に隠し続けている透の本心が、やっと伺えたようにも思えます。「物語の最後」の暗示はかなり以前からされているようにも思えるのですが(苦笑)、サイドストーリーが充実しています。高屋氏、登場人物たちの掘り下げ方が物凄く巧いですよね。紅葉や燈路の成長っぷりや、これまた紅葉や以外にも紫呉の恋煩いやらにはビックリしました。翔は勿論のこと、綾女の恋煩い(いや、この二人に関しては明確に「恋愛」でしょうね)には更にビックリさせられました。

 「フルバ」冒頭のあのフレーズが否応なく蘇ってきます。少女漫画ですから、ぎこちない感情のカタチが夾と透に関してはもう言うこともない。実はこの物語において、二人は似たような位置にいるのですよね。猫とおにぎり。
 一番大切な人、一番好きな人、それは普遍なものでなくてはならないのだろうか…、過去に捕われ、人を好きになることに不慣れな人たち。己の素直でありたいことを望む感情と今の自分の行き方との黒い葛藤が、彼らを何処までも苦しめている。
 それでも…、この物語には、愛おしさが溢れている。

フルーツバスケット 19
高屋 奈月著
白泉社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。
[「フルーツバスケット・19」高屋奈月、読了。(☆☆☆☆☆)]の続きを読む

「LIAR GAME・2」甲斐谷忍、読了。(☆☆☆★)

2006年01月21日 17:41

 「騙し合いのゲーム」ライアー・ゲーム、第2回戦。イエスかノーかの二者択一の問いを、22人のプレイヤーが投票し、少数派が生き残る「少数決」。問いを出すのは抽選によって決まったプレイヤー、票が同数ならやり直し…、以上を繰り返し、最終的に1人もしくは2人になった時点でゲーム終了。1人なら21億円の賞金を総取り、2人だったら折半。しかし億単位の金が動くゲームは、死活問題を抱えた腹の探り合いである――。

 第1回戦で秋山に見事な逆転劇を披露された直は、すっかり秋山を頼る主人公となってしまっていますが(泣いてばかりで秋山にも呆れられてしまっていますね/笑)、けれども彼女がいなければ物語は成立しない。また、元詐欺師であり今も天才的な詐欺のテクニックを備えている秋山は、彼女を助ける役回りだけでなく、ライアー・ゲームそのものにただならぬ関心を抱き始めた模様で、当面は彼女のパートナーとして立ち回ることになりそうですね。
 さて、その第2回戦。多数派でなく少数派を選び抜かなければならない、民主主義の逆を行くゲームとなりましたが、問いが提出されてからプレーヤーに与えられる時間は6時間。この間に彼らは「探り合い」をすることになるのですが、秋山がゲーム開始直後に直に提案する「必勝法」により、「少数決」そのものの密室劇は少々急ぎ足で、経過的説明の産物になるきらいがあります。もっとも、本書で描かれるのは「チーム」のプロセスによる多重的な逆転劇であるために、22人のプレーヤーがある意味でチームを作るための駒に過ぎない役であるのは勿体無いかも。それゆえ逆に個性が妙に目立ち出したヒトミが、裏切りを見せるのではというのも、皮肉的ですが割と読者は感付きやすいのでは
 しかし「詐欺師」秋山の思考プロセスは素晴らしい。本来、参加権を持たない彼が2回戦に参加する切っ掛けとなった「人物X」の伏線回収は無駄のないものであったし、それが勝利に直接結びついているところがいい。直も疑念を抱いた「15番」は甲斐谷氏が意図して読者を「X」にミスリードしようと仕込んだ者に違いないと思いつつ読み進めたのですが、巧い具合に収束しましたね。まさか秋山の懐柔が及んでいたとは(「ネームプレート」はさりげなくて巧い)
 詐欺を行う者が最も危ぶむべき瞬間は、己の詐欺行為が成功したと確信した瞬間である…。全巻に続き、本巻にも存在した土壇場での「会心の一撃」は、それまでの膠着とした雰囲気を打ち壊す快哉をもたらしてくれました。

Liar game 2
甲斐谷 忍
集英社 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

「平井骸惚此中ニ有リ」田代裕彦、読了。(☆☆☆)

2006年01月20日 21:25

 帝大生・河上太一は今をときめく推理作家・平井骸惚の本に出会い、弟子入りを志願する。認められずにいたところ、骸惚の知人、池谷是人が不可解な自殺を図る。事件解決の折には弟子入りを認められる河上だったが……。第3回富士見ヤングミステリー大賞受賞作。

 舞台は大正十二年。講談調で語られる独特の文体は、最初は惑うところもあったのですが、慣れてくるにつれ、その世界(時代)にしっくりくるとっつきやすさに変わってきます。レーベルの影響もあってかキャラクターミステリとしての性質が先行してしまう印象は否めませんが、しかし。事件の内容はしっかりとしたミステリとなっています。物語が始まってから具体的に事件の捜査に取り掛かるまでに多少の筆を費やしていることもあってか、いささか急ぎ足で推理編から解決編までが流れてしまっているのが勿体無いところ。
 事件の核にあるのは、ある密室殺人事件です。それも「自殺だと思われていた死者だが実は殺されていた」と骸惚先生が言い放つところから始まるため、探偵役と相成った太一と読者は、すなわち、自殺が他殺に見せ掛けられていたトリックを看破することが目的(これはある種のミスリーディングになっていますね)。ある手掛かりが提出された瞬間に犯人が分かってしまうのは非常に頂けませんが(「木」のこと。「彼にしかそのトリックが使えない」ことがアリバイにより逆説的に証明されるために、メイントリックよりも先に露見してしまう犯人であったため、僕は結末までにこのトリックを引っ繰り返すどんでん返しがあるのだと信じて疑いませんでした)、密室の完成度を極端に落としてしまっています。ここさえ巧く隠し通せれば、不可能犯罪を扱った事件としての完成度も上がったのではと思われます。釘のトリックは見事に出し抜かれましたので。
 上記の如く解決編はあっさりと締め括られてしまうのですが、動機に関するくだりはなかなか興味深く読みました。探偵小説家の在り方、そして犯罪者の在り方の議論。これがあるために、ただの謎解き小説のその少し先を行く探偵小説としての余韻を残す一冊となっています。事件の後味の悪さに反し、読後感はなかなか悪くないです。

平井骸惚此中ニ有リ
田代 裕彦〔著〕
富士見書房 (2004.1)
通常2-3日以内に発送します。


 しかしまあ…、読み進めるうちに露見してくる涼のツンデレ度合いといったら、もう! 最後には含み笑いを隠し切れませんでした(笑)。

今日のフォト:「夕暮れる」

2006年01月19日 22:35

P1181792.jpg

「容疑者Xの献身」東野圭吾、読了。(☆☆☆☆☆)

2006年01月19日 20:44

 天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は、愛した女を守るため完全犯罪を目論む…。数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリー。『オール読物』連載を単行本化。

 「週刊文春傑作ミステリーベストテン」「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベストテン」の頂点を総舐めにし、つい先日、第134回直木賞を受賞。非公式にであれど、昨年度のベストミステリに君臨した一作。最早否応なく期待は高まったのですが、完璧に応えてくれました。傑作。

 天才数学者、石神の犯罪。あまりに完璧な犯罪だと呼んでもいいのではないでしょうか。これは完全犯罪だ。いや、これまでミステリ書き、ミステリ読みが探求してきた「完全犯罪」の新しい形なのではないでしょうか。ミステリを読んでいて、こんな騙され方をするのは滅多にないことです。石神の仕組んだトリックは、己の愛する者を守るために仕組んだトリックであり、同時に犯罪を隠蔽すると同時に己が罪を背負い、相手を完璧に逃がすためのトリックでもある。トリックそのものよりも、この思惑を知った瞬間に走る戦慄には凄いものがありました。
 本作は犯人である石神(共犯者である靖子も)の視点、捜査側である刑事の草薙や天才物理学者湯川の視点、と多重的な描かれ方をしていますが、基本的に犯人である石神の視点が中心である倒叙のスタイルを取って書かれています。しかし…、まさか本書で用いられる叙述トリックが作中人物(草薙や湯川は勿論、靖子も)と読者との両方に働き掛ける種類のものとなろうとは。
 しかし伏線は彼方此方に張られているのですよね。事件の肝は靖子母娘の持つ事件当夜の堅牢なアリバイにあります。これが提出された際、読者は(そして靖子は)事件が経過するにつれ、どうして靖子のアリバイはいつまで経っても崩れないのだろうと当然、疑問に思うのです。僕も随分長いこと、首を傾げつつ読み進めていたのですが、これが真相と密接に絡んでいました。本書の多くが、その「アリバイ崩し」に関する描写に用いられているために、読者は真相の手掛かりを見過ごしてしまう。高校の教師でもある石神の数学に対する姿勢がなんとも印象的ですが、これが最大の伏線でしたね
 警察の目を欺き、探偵の目を欺き、共犯者である靖子の目すら完全に欺いた天才数学者、石神。最後の最後の最後まで、論理的思考に基づく彼の計画は完璧でした。しかし天才が為した犯罪の中、ただ一つだけ読み違えたのが、自らが愛した女性の心。例え精緻な数式のように無機質に、完全に論理的には出来ていないのです。彼の犯罪は完璧だった。しかし彼の言動の真の意味を悟ったときに靖子が取った行動までは予測することが出来なかった。靖子が最終的に工藤を選んだのか、それとも石神を選んだのかは語られていません。読者が終盤まで錯誤しながら読み進めるのと同じように、石神の持つ人間に対する感情の流れというものにも、根本的な錯誤があったのかもしれない。それゆえに、途方もなく切ないラストとなっている。まさに慟哭。けれどもそこには救いもあるように思えてなりません。ここに、本作をミステリとしてだけでなく、恋愛要素を大きく含んだ小説としての評価を認めることが出来るように思います。

容疑者Xの献身
東野 圭吾著
文芸春秋 (2005.8)
通常1-3週間以内に発送します。

[「容疑者Xの献身」東野圭吾、読了。(☆☆☆☆☆)]の続きを読む

今日の一言

2006年01月18日 20:24

 今の技術では、天気予報って、5%刻みで算術すること出来ないの?

『花というよりもキス』猫田リコ、読了。(☆☆☆)

2006年01月17日 20:22

 独特の世界観を持った方です。ネームといい絵柄といい「モダン」なタッチで描く人なので、作風に関して言えば好き嫌いは分かれるでしょう。…でも少年なんて皆可愛いんですよ?(笑)それでいて登場する人物は誰も彼も破天荒で滅茶苦茶で大雑把で…、全部が全部、そうというものでもないのですが、とにかく(猫田風に言えば『兎に角』)BLにあるまじき勢いがある。
 これが毎度、話にそぐわないのではなくて、最後には巧く収めてしまうのだから見事なものです。全く、猫田氏の描く青少年は飛び抜けたことばかりするなあ、と苦笑いしながら観劇楽しんでいると、突然にセンチメンタルがやってくるから気が抜けない。それだから、切なくて、優しくて、愛しい。
 なものですから、僕は掌編の「欲望25時」がとても好きです。

花というよりもキス
猫田 リコ
竹書房 (2005.10)
通常24時間以内に発送します。

「家賃」月村奎、読了。(☆☆☆)

2006年01月17日 20:12

 雑感。

 久方ぶりの月村氏の新刊でした。主人公の遼は中学校の教師、その卒業生であり「元」人気アイドルの和哉が、ふとしたことから彼の家へ転がり込んでくる…、というのが発端。自分勝手で我侭で素直でない、ある意味イマドキのコドモである和哉ですが、実は言葉と思いは裏腹なためにトラブルを起こしてしまう、天邪鬼な問題児。遼も和哉も、普段から割とぶっきらぼうなものの言い方をするし、大雑把な生活スタイルだし、あまり(月村氏の著作では)これまでにない組み合わせかもしれません。
 家賃…、家賃か。BL読者ならこんな単語が出てきたら、本を開く前に「ああ、『身体で払う』なんだろうな」と気づいて当たり前なのでしょうが(笑)、不覚にも気づかなかった僕は経験値が足りないでしょうか。月村氏らしくなく(と言ってはいけないのだろうけど)、本書には直接的な描写はないものの、情事のシーンが書かれていますね。心理的な(心情の)描写が丹念な普段の氏のスタイルと多少ずれて見えるのは、マトモに恋愛が描かれているからではないかと思います。直情的とまでは行かずとも、直感的な感じ。BL小説ってそういうものでは、とBL読みは思うのでしょうけれど…、月村氏の諸作を読んだ人なら分かると思う。読者の予想範囲内で話の筋道と結末が読めてしまうのは、随分と普通のボーイズラヴ小説に仕上がっているなあ、と思わせる要因。恋愛の香りを伺わせる絶妙な位置で物語に幕を引くいつものやり方が個人的に凄く好きなこともあるのですが、いわゆるBLの恋愛小説の形式そのままにラブラブハッピーエンド(笑)にまとめている…、僕はこれがあまりに多種多様な良く出来た「普通の」BL小説に埋もれる一作に過ぎないものになってしまっているな、と釈然としないものを感じてしまったのです。月村氏の小説には恋愛小説としての「小説」を勝手に期待しているという真っ当に贅沢な悩みなのですが。

 余談ですが、本書の挿絵を担当している松本花氏。シャープなタッチは何処となく男性特有の骨格を匂わせる、BLに合う作風の方だと思っていますが、その絵のままにイメージがかっちりと限定されてしまうので、もしかしたらそれほど挿絵向きではないのでは、と思ってしまったのですが、如何なものか。
 とはいえ、巻末のオマケは個人的にとてもマルです。グッジョブ。

家賃
家賃
posted with 簡単リンクくん at 2006. 1.18
月村 奎著
新書館 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。
[「家賃」月村奎、読了。(☆☆☆)]の続きを読む

頭の体操

2006年01月17日 16:44

 ちょっと暇な時間に思いついて試していたこと。
 母音が同じ短文を作る、というもの。母音というのは日本語の基本である「あいうえお」のことで、例えば、
「ぼくはゆうきかずいです(僕は祐樹一依です)」
 の母音は、
「おうあうういあういえう」
 になる。
 この5通りで、それぞれ、どれくらいの長さの文が作れるのだろうか。
 簡単なところから試してみる。
「母はまだ継母なまま」(母に何があったのだ)
「意識し、一日に敷地に」(何をするのか)
「鬱屈する」(こんな非生産的なことをしていれば)
「ええ、メーデーへ」(にこやかに)
「男と御屠蘇を」(変な響きの正月)
 初めて直ぐに飽きてきたのが明らかですが、何か?

今日の一言

2006年01月16日 22:02

 じゃんけんするときの掛け声、
「じっけっしょ!」
 だったなあ…。

今日の一言

2006年01月14日 21:00

 マジックカットがなかなか切れずに悪態をつく。

「古畑任三郎 フェアな殺人者」鑑賞。(☆☆☆)

2006年01月14日 20:49

 イチローの鬼気迫る演技が見もの。初俳優、初主演。それでいてかなり自然な「演技」でなかなか見せてくれました。殺人シーンが地下駐車場だったのですが、光の加減で物凄く残忍な目つきに映るのは予定外の産物だったのでは。というよりも、プロ野球選手として、一場面における集中力は並ではなかったでしょうしね。
 第1夜にて警察を退職することを決めていた(ということは今回はそれより半年くらい後の事件なのかな)向島元巡査とイチローが、実は…、という設定で、これがなんともトリッキィでした。ドラマのいち登場人物としての「イチロー」であるのは勿論なのですが、随所にイチロー氏本人らしいな(多分にそれはメディア的イメージが優先するのだろうけれど)、と思わせる言動がそこかしこにあったりして不思議です。平常心が何より一番に求められる、とか、野球を教えてくれたのは兄だから、今の自分があるのも彼のおかげ、彼が最も大切な人だなんて言うところか…、そうなのかもしれない、と思ったものです。
 何より何処までもフェアな対決がグッド。マッチのロジックは素敵なくらい本格ミステリでしたね。嘘をつかない性格の犯人、というよりは「嘘をつけない犯人」という「舞台劇的な縛り」を古畑がどう破っていくか、という視聴者への興味の方が強くなってしまっていたかも。シリーズ特有の「引っ掛け(誘導尋問)」が健在でしたが、如何せんイチローの犯罪に向かう姿勢はフェア過ぎたのです。彼自身が口にしていました、「これはゲームなんです」。けれども彼の言う「ゲーム」は、子供が遊ぶような意味のゲームではなくて、「試合」としてのゲーム。つまり全体を構成する作りはフェアでなければならない。型破りな操作をする古畑が相手であったがゆえに生じた読みのズレが、イチローを負けへと導くことになったのは言うまでもありません。

 「vsSMAP」より良かった。

「古畑任三郎 今、蘇る死」鑑賞。(☆☆☆☆★)

2006年01月14日 16:48

 素晴らしい。三谷氏、やってくれました。古畑シリーズの中でも屈指の完成度だと断言出来るでしょう。まさに全編伏線、今回の犯人役は藤原竜也と石坂浩二でしたが、このキャスティングを事前に知らなかったらまた倒叙モノでなかったら、ガチガチの本格として騙されていたに違いない。
 稚気とも呼べる無邪気さで、殺人をある意味ゲームとして捉えた音弥(藤原)の演技がなんともいえませんね(これも伏線でしたが)。物理トリックを利用したアリバイトリック、雪の密室とトリックてんこ盛り(ただし、その全てが目新しいものではなくて視聴者も看破することが出来るレベルなのがまたいい)。銃に関しては多少の専門知識が必要ですが、ミステリ読みとしては誤った知識を利用してしまったのだろうなと見当がつきましたが、そこまで。もう追い詰められていく音弥はどうでもよくて(笑)、古畑が如何にして「先生」に辿り着くかで終始、期待は一杯でした。
 最大の見所が真犯人による実行者の「操り」。己は手を下さずに、なおかつ共犯者が自分が操られていることを悟ることなく、最後には犯人の自滅を狙う。僕はプロバビリティの犯罪としての操りなのかと思っていましたが、クリスティのオマージュですね。ここまで完璧に企てられたものであるとは…。古畑が真相に行き着いた瞬間、僕は戦慄の感慨で不覚にも泣きそうになりました(笑)。
 欠けた石器に大喜び。素晴らしい。

 甘そうなワッフルとか「いーやーだ」とか「舐めました」とか「なんで2回言うの」とか。

「私が語りはじめた彼は」三浦しをん、読了。(☆☆☆★)

2006年01月13日 18:11

 「彼」のなにを知ってるのか? 「私」のことさえよくわからないのに…。闇を抱えつつ、世界は今日も朝を迎える。男女と親子の営みを描く、「ミステリ+心理小説+現代小説」という連作短篇。『小説新潮』連載を纏める。

 恋愛小説の名残をメインコードに、男女が求め、失い、回帰し続ける感情を描いた、叙情小説でもあり、心理小説でもあり、ミステリの性質すら備えている力作。
 物語の中心に位置付けられる人物、村上融。大学教授であり研究者である彼には、多くの者に愛され、また多くの者に憎まれる彼の家族や教え子、更にその家族や級友らが縦横に絡み合い、長い時を経て繰り広げられる物語の数々…。短編集の形をとって語られる6つの話は、どれも猜疑心に満ちた心の動きを掘り起こしていくのですが、それらは皆、村上の影を切っ掛けに、己の生活の中に隠れていた闇、そしてそれに向かう己自身の闇を見つけ出すものとなっています。それゆえに決してトーンは明るくないのだけれど、重いばかりの空気にしていない三浦氏の手腕は素晴らしい。
 思うに、村上融は男女関係が不得手…、恋愛が下手なわけではない。実際、女たちは彼の隠れた魅力に惹き付けられ、群がるかのように慕いやってくる。彼が婚姻の事実を得ていようとも、それは女たちには関係のないことなのです。本質的な部分で人を好きになるということは確かにそうなのだけれど、普通、人は倫理的なクッションを介して人と接するから、不義など起こしたりはしない。けれども本作を読む上で重要視されるのは恐らく、恋愛の主体者であるはずの村上の恋愛感が、本人の口からは殆ど言葉にされないことなのだ。誰もが、私にとっての彼はこうである、自分にとっての彼はこうであったと口々に言うばかりで、本当に村上がそういう人物であったのかどうかを正確に把握する者はいない。それは本当に、彼を愛したことになるのだろうか。多くの女たちは、村上の表面的な部分しか捉えることが出来ずにいた。だからこそ、どうしてなのか分からないが女たちは彼を求めてやまない。多少強引に言い換えるならば、その不透明さこそが、彼の魅力として女たちに映っていたのかもしれない。
 最終話ではついに彼の訃報から端を発することになりますが、悠々自適に身の回りを移し変えていった彼の人生が真実、幸せなものだったのかもやはり、明らかにはされないのです。そして彼の最後の妻となった太田春海。彼女こそが、辛酸を舐めることになった女性であると言えるでしょう。残された彼女にとって、村上はいつまでも「彼女にとっての彼」という形で、姿を変えずに彼女の中に残り続ける。彼女が語ることの出来る彼は、最早、誰の何処にもいないに等しいのだから。

私が語りはじめた彼は
三浦 しをん著
新潮社 (2004.5)
通常2-3日以内に発送します。

今日のフォト:「今日の猫さん」

2006年01月13日 17:35

 いつもの猫さんたちに会ってきました。
P1121753.jpg

 くっついて寝てた。
P1131762.jpg

 後ろ足で首を掻く。えー感じやー。
P1131768.jpg

 庭の小池で水を飲む。
P1131766.jpg

 首を掻く。えー感じやー。
P1131767.jpg

今日の一言

2006年01月11日 20:04

 ラジオを聞いていたら朝の情報番組で、アナウンサのおねーさんが「絶対領域」について一生懸命説明していて、笑いを堪えるのに必死でした。
[今日の一言]の続きを読む

「スケッチブック・3」「スケッチブック・出張版」小箱とたん、読了。(☆☆☆★)

2006年01月11日 19:42

 スローコミック。巧い言い回しだ。焦らず急がず、日常系ほのぼの4コマ。「あずまんが」以降、脱力系4コマ漫画が増えましたが、本シリーズはその中でも特にいい意味で脱力系です。普段やり過ごしていることも、改めて描かれると再認識してクスリと笑みが零れる。そんな絶妙なラインの笑いが本書には満載です。美術部なのに美術部らしくないことばかりしている、でも活動内容は間違いなく美術部だ…、そんな奇妙な面々。「有り得さ」と「有り得なさ」のバランスが絶妙なのです。
 そして猫。登場比率は圧倒的に人間なのに、猫がいいと思わせられるのはどうしてだろう。意外に猫好きの人にお勧めしたくなる本であります。「出張版」には猫が主役のショートショートがあるのですが、これがなんともいい感じ。本人も猫を飼っているのでしょうね、小箱氏、何気に生態を掴むのが巧いです。

スケッチブック 3
小箱 とたん
マッグガーデン (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

スケッチブック〈出張版〉 1
小箱 とたん
マッグガーデン (2006.1)
通常24時間以内に発送します。


RECENTLY


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。