表面上、森氏は日記を書いているだけ。その中で日々、氏が思ったことを書いているだけなのですが、そこには主観の中に確固たる客観性があって、つまり当たり前の事を書いているだけなのにこうも感銘を受けてしまう自分の情けなさを再認識しますね。これまでの日記シリーズや「浮遊研究室」シリーズに連なるものがあって、読んでいてとても勉強になります。考えながら読んでしまう、という意味での、勉強ですね。

モリログ・アカデミィ 1
森 博嗣著
メディアファクトリー (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

 萌え。
 たまに口で冗談混じりに言うこともあるけれど、(つい言っちゃった、という衝動的なものを含め)本心からで書いたり言ったりすることはなくなったな。ここ半年…、いやもっと前か。前は琴線に触れる可愛いものを見れば口にしていたものだけれど、そう…、電車男が映画化するよりも前だな。流行語大賞に「萌え〜」がノミネートされては冷める一方ですね。大体日本の何処を探したって「萌え〜」なんて実際に言ってる奴はいないっての(言ってる奴の隣にいたら恐怖にいたたまれず殴り殺してるかもしれない)。ニュアンスが明らかに違っていて、当時は滅茶苦茶ガッカリしたものです。その言葉の意味合いはともかく、言葉そのものを聞き取って認識することも出来ないのか現代のメディアは、と。今更な話ですが。
 爆発的に増えた「萌え」も、現実の様々なビジネスやメディアに適用されるのを見るとどれも全く萌えません。ドラマしかり、映画しかり、喫茶しかり、店員のメイドしかり。勘違いしてはいけないのは、幾ら高らかに「メイド喫茶」を名乗ろうとも、そこで働いているのはメイドではなくて単なるウェイトレスだということ。「メイド」の本質をのっけから見誤っている大多数の人々を誰が軌道修正するというのか、大本のズレを引き起こした「萌え」ブームに怖気が走ります。亜流のギャルソンカフェ(男の子が給仕をするホストクラブの喫茶版)があることを思えば、あくまで「綺麗な女の人、男の人とお茶したい」という欲求、遠まわしに言えば雰囲気を楽しみたいがための余暇でしかないわけで、それにより萌え萌え勘違いヤローが増えているのは憂いとしか言いようがない。興味本位から一歩でも進もうなら、それは全て言い訳なのだから。
 やはり一般に「流行」してしまうようになると既成の概念は面白くなくなる。今回のことに限りませんが、かつての様々なそれを思い起こせば明らかなように、「流行ほど早く廃れるものはない」ということだろうか。

テーマ:どうでもいいこと。 - ジャンル:日記


 いやはや、なんともトリッキーで面白いことになっています。逆転に継ぐ逆転で、バトル漫画としては凄く面白いことをしていると思われる。本作がそもそも必殺技の応酬であるために、新技、もしくは新キャラの投入でひとつのバトルが決着してしまうのがバトル漫画の定石であるところを、何度情勢が引っ繰り返ってもそこから隠し球が出てくる(いや、本巻の場合、本当に「隠し球」があるのだから、それを思うと爆笑です)。息もつかせぬとはこのことで、緊迫感がひっきりなし。その合間に挿入されるギャグがいい緩和剤になっていますね。そこに決して唐突でなく、如何にもなトリックの謎解きまで出てくるのだからたまりません。
 主人公のかつての仲間が(しかも2人も!)途中出場して危機を救うのには正直出来過ぎだと思わずにはいられませんでしたが、それがいい意味で話を盛り上げることになっているから許されるでしょう。戦える主人公勢が全員瀕死、イヴは洗脳されて敵となっている、という絶対的に絶体絶命の状況からどう引っ繰り返すのか、次巻の展開が滅茶苦茶気に掛かります。

NEEDLESS 4
今井 神
集英社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

 波乱万丈スクールライフにひとまずの終始点。次期生徒会長戦から、「姫」最後のお仕事まで…、うーん、消化不良。意外や意外、あの人があんなことをしてしまう驚きの一場面もあったり、あの人はあの人に絶対惚れ惚れだぜー、といらん勘繰りをしてしまいたくなる一面が飛び出してしまったりするのですが、物語的にはストレートな運び方。当然ながら、幾ら掻き回されようとも、約束された結論があってそこに向かうしかあり得ないのだから、読者の心情は盛り上がりはしませんよ。
 そして「姫」の3人ですが。…普通に終わってしまいましたよ。こんな役割があっていいのか生徒会役員「姫」をどうにか演じてきた少年3人組が、それでもなんとか1年の任期を終えて、ラストステージもこなしてみせるのですけれど…、ぶっちゃけ、何の波乱もありません。
 
 次世代の「姫」たちによる「プリプリ」セカンドステージがあるようです。つだ氏による新連載も始まるような感じ。本作ではその個人的な情報は全く見られませんでしたが、そのためのつつがない世代交代、という布石に終わった印象で、しかしあまりにあっさりとしていて読み応えがありませんでしたよー。とはいえ、幾ら「姫」降板と言ったって、現役時代に築いた(築かれた)イメージと人気は、その後の2年間も付いて回るはずで、亨たちが普通の学園生活を安穏と送っていられるとは到底思えませんけどね(笑)。

プリンセス・プリンセス 5
つだ みきよ著
新書館 (2006.4)
通常24時間以内に発送します。

 てゆか、アニメ化ってなんですかー!? それも27時10分からって(笑)。

 諧謔的9歳児、陸奥九世。本書、このタイトルで冒頭にこのクソ生意気な少年が登場したら、大抵は性格最悪な桃太郎が主人公かと思ってしまうのですが、それが既に物語の騙りとも言えるミスリーディングだな、と思った次第であります。歴史的解釈をすれば、島(領土)に侵入され侵略を受けるという行為は戦乱の世には多くあったことであり、土地を逃れた者の末裔が世を経て島に侵入し反逆を企てる「逆桃太郎」もあり得るということ。つまり九世は鬼の立場であるわけです。ところが彼が潜入した島は、本物の鬼が右往左往する土地であり、「鬼」であるはずの九世にまで牙を向ける。
 まだ敵が誰で「桃源島」のある本当の目的も判明しておらず、当座の流れは島に現れる鬼を退治するための能力者育成のための学園伝奇モノとしての物語構成を保っています。三十九代目桃太郎を名乗る理事長を始め、島の者が見せる姿にはまだ「裏」はない。鬼退治は、まだ始まってはいない。

殲鬼戦記ももたま 1
黒乃 奈々絵
マッグガーデン (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

 ヴァンパイアとその眷属。けれども従者は聖職者でもあり、半機械の身体を持つヴァンパイアハンターでもある…。神を信じながら、死の淵から行き続けたいと願ったがために、悪しき者の血を吸わずには生きられない聖職者のジレンマ。この背徳的なバランスがたまりません。何処までも耽美にし得る設定なのですが、如何せん、血を吸う側が生身の男でないために、それは暴力的な意味合いが強く映る(レイフロに「鋼鉄の童貞」と呼ばれたアレは明らかに男根を意識していると分かるのですが、分からない人には分からない)。黒と白を目一杯強調させた黒乃氏の描くアクションシーンは真骨頂と言えるもので、その点は買い。「永い時を生きているから」で大抵が片付けられてしまう彼らの背景が今後どれくらい掘り下げられるのかが注目でしょう。

Vassalord. 1
黒乃 奈々絵著
マッグガーデン (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

 タイトルの通り「かざはな」と打とうとしたら「風鼻」と変換されました。それは確かにその通りなのだが…、書きたいのは花粉症の話じゃないのだよ。たまには素直に花鳥風月について書かせてくれてもいいのに(笑)。
 花開き、香り立つ春ですね。しかし少々風が強過ぎる今日です。しかももっぱら北風で、寒いというか…、陽射しが温かいので屋内に行けば気にはなりませんが、建物の間を通り抜ける風が五月蝿いったらない。そりゃもうゴゴゴゴゴ(ジョジョかと)。梅の花も先日の雨で殆ど散ってしまい、桃や桜の花が隆盛です。今日見た感じでは5分から6分咲きといったところ。しかし風に舞って既に散り始めているぞ。
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 他に見かけたこんなものもついでにアップ。
 椿と…、なんだったかな。思い出せない。
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 「青酸カリを飲んで自殺した彼女の隣に転がっていた薬瓶の蓋は、何故閉じられていたのか?」というたったひとつの謎を軸に、彼女と運命を共にした5人の男女が語り合う。正味200ページの中に詰め込まれたロジックの応酬…、と書いてみたのですが、本書では過去に起きたひとりの人物の自殺の、そんな些細な疑問から、議論は始まります。そして作中起こる事件(あくまで、ミステリで言うところの「不可解な死」という意味での「事件」ですが)
は、そのひとつのみ。過去の出来事を詳細に掘り起こし、全容を明らかにしていくのが本書の試み。
 荒れ狂う海の上で手を繋ぎ、輪となって命を永らえた6人の男女。ほんの一瞬の共同体が「6人の輪という舟」による、他にはない連帯感を生み出した。その中で、ただひとり、海に「命を奪われた」女性が自殺をする…、単なる仲間意識を超えた仲間の死の意味が、そもそも非日常的な意識の共有に基づくものであるために、警察の科学捜査でもあっさりと自殺だと判断された、表面的には一般人の視点では何の不思議もない「生き続けることへの懊悩がさせた自殺」を、彼らは逡巡しながらも納得し、受け入れる。本作の語り合いは、疑惑から来るものではなく、あくまで「不審点を見つけたことによる疑問」なのです。
 彼女を信じるがゆえに浮かび上がってきた謎を解くことで、彼らにとって、それが彼女が自殺をすることで「舟」を壊し、面々を裏切る行為をしたのでは、という疑念を抱かずに、最後まで彼女を信じ続けることが出来たか、という試練であったことが明らかになる。読み進めるうちに(珍しく)僕もおぼろげながら真相(磯崎が協力者であり、謎を残した自殺がメンバを試す目的を含んでいた)に接近することが出来たのですが、この動機もまた、一概に即座の納得をするのは難しいように思います。読者は論議を交わす5人と共に、最後まで自殺した美月を信じることが出来るかどうかを試されているのだと読了後に気付くことが出来ます。ミステリを読み慣れた読者ほど、冒頭で疑問点を残した自殺体が登場する時点で、読者はそこに何らかの作為…、第三者が、完全犯罪としての「操り」を用いて彼女を自殺たらしめたのではないかという勘繰りを抱いてしまいがちなのですが、この思い込みは本書の謎解きをする上では絶対のタブー。それほどの「共感」を「他人」が得ることは出来るのだろうか(磯崎は協力することを決めた時点で、己も彼女の後を追うことを決意していたのでしょう。むしろ、その起こりは二人同時であったと言ってもいいと思う。読了後に思い返せば、普通なら「そんな些細なことが気になるのか」で片付けられる、瓶の蓋を始め数々の疑問を提出したのが彼である、というのが全てを示していますね)、という疑問は勿論、人は他人をそこまで絶対的に信じることが出来るのだろうか、とつい思ってしまうのは、本書が果たして「人間を描いているのか」というミステリを語る上でのひとつの命題をも指し示しているようで、「誰もが誰もを疑わないミステリ」も描き得るのだろうかと、少々興味深いですね。

 本書の殆どが、ひとつの死に対する、小さな疑問の検証…、クエスチョンとその答え、オブジェクションとその反論、の重ね合いであるために、紛れもないロジック一本主義のミステリがまどろっこしいと感じる人には不向き(僕はロジックで「詰める」ミステリが好きなので、石持氏の評価は高いのですが)。けれども可能性をひとつひとつ、本当に細やかなところを突き詰めていく全編「推理」の一冊。「舟」の面々に共感を覚えるほどに切ないラストには頭が下がります。

セリヌンティウスの舟
石持 浅海著
光文社 (2005.10)
通常2-3日以内に発送します。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学


 イチゴが198円で売っていたので、買ってしまいました。マトくんに言わせれば「こんな贅沢していいのかしら」なのですが。これからはもっとイチゴを食べようと思います! 今日はコンデンスミルクも買ったぜー。Yeah。コンデンスミルク…、見れば見るほどソックリでエロいよね(何)。家のスプーンは普通のスプーンなので、牛乳掛けイチゴは潰して食べづらいのです。仕方ないのでフォークで食べることにする。実家にはあったなあ、先割れスプーン。
  ***
 いよいよテレビの電源をコンセントから抜いてしまいました。主電源を落としただけでは待機電力が発生して勿体無いことこの上ない。ここ数ヶ月、テレビは1週間に1時間も見ないですね。ニュースは通勤時間のカーラジオで事足りるし、ネットに接続したら直ぐに最新のものが見られるし(いわゆる情報番組だって、ネットに比べたら遅過ぎる)。NHKの受信料、テレビそのものを見ていないんだから払わなくてもいいんじゃないかと思うのですが、面倒なので引き落としにしてますけど。ヤラセだらけのバラエティーは面白くないし、ネタというか…、みんな似たようなことばっかりやってるし(2ちゃん系のブログを見ている方が面白くなってしまいました)。
 ゲームもネトゲしかやっていませんね。ありがたやありがたや。
 そんなこんなで、最近始めたネトゲを幾つか。

O2Jam:音ゲー。キーボードに慣れないと手首がつりそう。
ヨーグルティング:オンライン学園RPG。画面がにぎやか(で凄く重い)。
バルビレッジ:お散歩&コレクト系。時間があるときにのんびりやりたい。
  ***
 今日の購入本。
「モリログ・アカデミィ・1」森博嗣(ダ・ヴィンチブックス)
「NEEDLESS・4」今井神(集英社)
「COADVENTURE」飯塚武史(集英社)
「Vassaload.・1」黒乃奈々絵(マッグガーデン)
「殲鬼戦記ももたま・1」黒乃奈々絵(マッグガーデン)
「プリンセス・プリンセス・5」つだみきよ(新書館)

 吹雪や台風などで外部との交流が物理的に絶たれることにより、容疑者が限定される中での殺人劇が、いわゆる「クローズド・サークル」「嵐の山荘」と呼ばれるものです。本書においては、南北アイルランド問題による政治的葛藤から、殺人事件が起きた山荘の泊まり客がその場を離れるわけにはいかなくなるという、心理的に外界から隔絶された舞台。偶然にその地を訪れた者たちが、少しずつ事件の真相を焙り出していくロジックの応酬…、本書の大部分を占めるディスカッション。可能性を一つ一つ検討していくと、どうしても犯人の存在のおぼろげな像しか浮かばない。意外な犯人と、その動機。石持氏のミステリは、どうも…、独創的と呼ぶと言葉に過ぎる感があるのだけれど、奇抜なアイデアで読者の常識の範疇というか、思惑を突き抜けるきらいがあって、真相を知ったときに受ける衝撃はなかなか。
 読む人によっては、登場人物の描写が幾分薄いものになっていることに不満を覚えそうなのですが、これはある程度は…、仕方ないのかな、と思うのですけれどね(殺し屋「ブッシュミルズ」の正体を始め、本書の人物の多くが、身分や過去を隠す嘘を抱えて登場するため)。本書における「犯人探し」は、殺人犯人が誰なのか、であると同時に、殺し屋「ブッシュミルズ」が誰なのか、というところにも注目が置かれるところです。それゆえに読者の疑念の視線は登場人物全てに等しく注がれるため、無意識のミスリーディングが派生する。探偵役を担う日本人学者のフジはその存在を知らずに事件の推理を進めることになるのですが、最終的にはその正体にまで肉薄する。本人はこじつけだと言ってはばからないのですが、更に明かされる「舞台裏の役者の存在」まで出てくると、ミステリ読みとしては笑みを隠さずにはいられません。とかく、後から思えば全編に渡り伏線が張られていました。
 本としてのヴォリュームはあっさりとしていて物足りないくらいなのですが、その分、みっちりと詰め込まれたロジック主体のミステリとなっています。

アイルランドの薔薇
石持 浅海著
光文社 (2004.9)
通常2-3日以内に発送します。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


「好き・嫌い」ではなく「スキ・キライ」というニュアンス。

 引きこもりのオタク男性、真藤数馬が主人公のミステリ。この「引きこもりのオタク男性」が、物凄くリアルなのですよ。ある意味ではステレオタイプなのだけれど、それがデフォルトで通じてしまう日本はちょっと、怖い。どうでもいい話のディテールに凝るのは、如何にも「オタクらしい」。そんな片鱗が伺えるのが、それゆえに、ミステリとしてのミスリードに一役買っているのかもしれない、と思います。ひょんなことから出会った高飛車な「女王様」が、彼の命運を大きく変えることになるのですが…。
 物語の構造に関しては、「歌野氏がまたやってくれた!」と笑みを浮かべたくなるくらいに巧いことをしてくれているけれど、個人的には快哉を叫ぶほどではない(読者の想定内に納まるな、という意味で)。中盤、数馬が殺人犯人として警察から疑われ絶体絶命に置かれるくだりなど(それこそロジックを信じる限り、これ以上ないくらいの窮地)は、もうそこからどうやってその窮地から逃れ得るのか、とドキドキワクワクしてしまいましたが、そこで劇中の事件が全て数馬の妄想劇であることが明かされて、思い切り鼻白んでしまいました。これは…、本当に、どうなのだろう。
 そんな「設定」を持ち出してくるのだったらと、僕はその中盤で、真犯人は数馬の「妹」である人形の絵夢なのではと当たりをつけました。探偵の助手役として数馬の近くにいながら、「彼女」には実は微妙にアリバイがないように思います。人形でありながら実は行動が出来た、という「設定」が発動している以上、彼女は暗躍することが出来た。連続殺害犯人たる動機は…、「おにぃちゃん」を自分だけのものにするため。まるで女王様然として数馬をもてあそぶ来未が気に入らなくて殺した。睡蓮の花言葉「純愛」もそのまま当てはまる。タイトルもそのものズバリであるし、表紙に至ってはまるで二次元のイラストが絵夢のイメージに当てはまるように思ったのですが。これが真相だったらアンフェアすれすれじゃん、とも思ったけれど、はてさて。
 こんな突飛な推論が浮かんでしまうくらい、読む人によっては卑怯だと思わずにはいられない構造をしています。こんなミステリがあっていいのだろうか。しかし…、どんな真相であったとしても、中盤で「真藤数馬のめくるめく妄想」の意味付けがなされてしまう以上、「全ては彼の妄想だった」で片付いてしまうから、どうにも後半は脱力。リーダビリティは減速してしまいます。最後の最後で明かされる「真相」も、確かに衝撃的ではあるのですが、肝心の事件が数馬の妄想に埋もれてしまう形になっているために、後付けの感が否めない。或いは、歌野氏が本作で一番に仕掛けたかったのは、そういう「構図」だったのかもしれないですね。けれどもパズラーとして作中の連続殺人自然の謎解きは意外とフェアな点を突いてくるのは確か。
 いわゆる「事実は小説よりも奇なり」。とてもとても皮肉ではありますが、本作にはこの言葉が良く似合います。

女王様と私
女王様と私
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.26
歌野 晶午著
角川書店 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


 生クリームが食べたくなったので、パックの奴を買ってきて、氷菓用氷を少し頂いてきて、泡立てて作りました。大き目のボウルに氷を敷いて、普通のボウルに液状クリームを入れて、砂糖を15グラム入れて、泡立て器でひたすらシャカシャカです。単純作業だが、これが結構腕にくる。5分とか10分とか掛かります。普段ケーキとか作らないから思うけれど、これはマトモに女の人より男の人がするべき仕事ではないだろうか。筋肉トレーニングもかくやというくらいの重労働です。パティシエ(デザート職人)の人は凄いなあ…、と一瞬思ったけれど、ハンドミキサーが普通に出回っているではないか。横ではマトくんが薄めのホットケーキを作ります。ココアの粉を入れてチョコレート風味のクレープ風ホットケーキ(シャカシャカ)。ケーキ職人の見習いは、最初は先輩の作業を見ながらひたすらクリームを泡立てることに日々を費やし、異常に腕の筋肉が発達する…、なんて妙な想像をしてしまいましたが、そうか。ハンドミキサーか…(シャカシャカ)。
 200グラムの生クリームが完成。ホットケーキにたっぷり塗って、いただきまーす。うまー。(o´艸`o) 濃い。凄く濃い。安物のケーキには付いていない(失笑)本物の生クリームだ。たっぷり塗って食べる。たっぷり塗って食べる。ボウルには沢山の生クリーム。食べる。クレープ終わる。生クリームのみが残る。半分ボウルに残ったクリームを、クリームオンリーでスプーンですくって口に運ぶ。
「あまーい!」
「あますぎ!」
 スピードワゴンのギャグにこんなのあったなあ。
 それでも結構食べました。なんでクリームだけで食べられるの、とマトくんに呆れられましたが。きみだって甘いものは別腹のくせに! …仕舞いにとうとう胸焼けがしてきたので、コップに入れておく。150ccほど…、しばらくしてから根性で完食しました。うぷ。

 そもそも「生クリームが食べたくなった」って動機がおかしい。2ちゃんかな…、誰かが普通に食べるし、と書いてたのを思い出したので、ついやってみました。何処の甘党よ、それ。

 八月二日は新婚旅行の日です。全知全能(本人談)の全身全霊破天荒丸出しネコミミ人外凶華様によると、そういうことらしいです。そういうことで、始まりも滅茶苦茶ながら終わりも滅茶苦茶な新婚旅行。家族揃ってハネムーン。そこは狂乱家族、一筋縄で終わるはずはありません。ということは読者も承知の上だから、日日日氏もテンション上げまくりで物語を推し進めていますね。
 しかし…、読み終わってみれば、あれだけ派茶目茶しているのに、前作と比べたら著しくトーンダウンしてしまっているのはどうしてだろう、と思うのですが…、やはりあの独特の「読者様、散々聞き苦しくて申し訳ありません、なんて絶対に言ってやらねえ」テンションがパワーダウンしているためでしょうか。
 誰がどう見ても今のところ閻禍の最有力は月香ではないかと疑念を持たせるのが本巻の役目のひとつであるようにも思うのですけど…、どうなのでしょうね。

狂乱家族日記 2さつめ
日日日著
エンターブレイン (2005.8)
通常2-3日以内に発送します。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学


 そんなこと、したこともないのに、
「この人はセンスがある」
 だなんて偉そうに言うな。

 そういや髪を切ったのでした。風が首筋を撫でてスースーするよー。うん、首が隠れるくらい伸びていたのでした。思いっきり切ってもらいました。春だからね。というわけではないのですが。15センチくらい切ったかしら。さっぱりし過ぎて、1週間経った今でもまだ少し落ち着きません。髪を洗うのが3倍楽になったけれども。ううん、本当に春ですね(何)。
  ***
 別段、冬の食べ物というわけでもないイチゴを買ってきましたよ。一年中好きなものが食べられる日本は素晴らしい国だ。イチゴなんてショートケーキの天辺に乗ったものくらいしか食べる機会がない普段なのですが、未だに「イチゴ=高級デザート」という図式が根付いているのだろうか。貧乏性め。
 コンデンスミルクはないので、牛乳を掛けて頂く。
「幸せ度500アップーw」
 とマトくんウハウハ。
「500って…、最大値幾つなの」
「えーと…、700?」
 中途半端やなあ。
 イチゴの実についているツブツブ、あれは種ですよね。で、僕らが食べる甘い赤いところ…、あれは本当は実ではないという話を聞きました。トウモロコシを例に挙げていましたが、これを食べるとき、僕らは沢山付いた黄色いツブツブを食べています。あれはトウモロコシの種。で、イチゴの実も、トウモロコシと同じ作りをしているそうです。つまり粒が付いている茎の部分…、あれが、実はイチゴで言うところの「実」に当たるのだとか。
 そうか…、僕らは茎を好んで食っていたのか。
  ***
 春ですね、と(ちょっと投げ遣りに)。
 いい天気だし、布団でも干すかな。

 痛みを感じて「痛いっ」と言えるうちはまだ日常的。
 純粋な苦痛を感じたとき、人は生命の危機から感覚そのものを遮断する。

 珍しくタイトル買いした一冊。
 人外のモノと人間との狭間で揺れる青年たち。危機感の描写が少し薄いような印象…、非人道的、非現実的な力を得始めることへの不安感が、「人間離れ」をすることに伴って普通でなくなっていくように感じ出す過程が、ちょっと怖い。
 トゥルーエンドは必ずしもハッピーエンドとは限らない。

哀しみキメラ
哀しみキメラ
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.24
来楽 零〔著〕
メディアワークス (2006.2)
この本は現在お取り扱いできません。

 孤島の殺人事件と、それを綴った手記。素人探偵の実地見聞と、手記の解読。割と読者の視線を掻い潜るテクニックを見せているのだと思うけれども、一読、真相を知って膝を叩きたくなるような快感には至りませんでした。再読に楽しみが沢山転がっているタイプのミステリ。
 タイトルの「非在」が巧く生きていますね。

非在
非在
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.23
鳥飼 否宇〔著〕
角川書店 (2005.8)
通常2-3日以内に発送します。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学


 5年来お世話になっている虫歯とオサラバしました。

 以下、痛い話なので反転処理。
 抜けました。
 歯医者に行って抜歯してもらったのではなくて、
 抜けました。ガリッチョ。
 それくらいマズイことになっていたというわけで。昔々の話なので知っている人は知っていると思いますが、ええ、散々のた打ち回るような苦しみを味わった時期もありましたね。神経も恐らく死んでおります。ある意味、恥辱なのですが。これに関しては生活スタイルと健康とのバランスが完璧に破綻していた名残ですので(今もそうだが)、既に僕は諦観しております。根っこまで全部なくなったわけでなくて、基盤は残っています。歯茎がグズグズに崩れていくことにはならないと思うけれども
、うーん…、

 後が怖いですね。('A`;)

 ウインピ(ウインドウ・ショッピング)したりドライブしたりな日曜日。春モノの服を探したり、100均をハシゴしたり、お菓子を買い込んだり。マックでオヒルを買っていこうとしたのだけれど、レジの人が入ったばかりのバイトで、「マックチキンのコンビをふたつとチーズバーガーひとつ」を頼んだら出てきたのはバーガーふたつとポテトひとつ。350円で妙に安いな、と思っていたのですが、まあクレーム付けるのもアレなので(僕の喝舌が悪かったのかもしれないし)、許してあげましょう。
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  かなり久しぶりにUFOキャッチャをしました。100円でゲット、猫の手。ソフビの肉球つきで、真ん中を押すと「のまのまイエイ♪」って歌が出る。JASRACの許可証が貼られていたからのまネコ製作委員会公認、avex公認なのだろう、きっと。イヤン。
 梅の花ももう満開ですね。桃の花も咲き始めているし、桜の花もそろそろ見え始めているのだろうか。来週にはそこかしこで花弁が舞う予感。マトくんが、
「これがぼくの身体なのだろうか…」
 と非情な台詞を吐いております。つらそう。
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 万代書店で見つけたコーナー。萌え系ミニフィギュア(ガチャポン)を置いているところだったところが、配置換えでミリタリー系のものが並んでいます。けれど床には依然と「萌え萌え」。戦車萌え…、って何か違うな。
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 これは不味いだろう。
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 夕御飯は鶏肉のトマト煮込み。うまうま。

 実家からまたリンゴを頂きました。20個くらい。もう旬はとうに過ぎているシロモノなので、味に保証はされていないと予感していましたが、まあ予想通りの味。マトくんは嫌いでない、シャリシャリした、ちょっと水分が抜けているリンゴ。ちょっとずつ食べています。カレーにすりおろして入れたり、唐揚げ用の鶏肉にしょうゆタレで漬け込む際にすりおろして入れたり。まろやかになって美味しい。
 そろそろお彼岸ですね。暑さ寒さも彼岸まで、とは節季上のものの言い方で、大体の判断でしかないのは分かっているけれど、ほんの少し、期待してしまう。悲願とまではいかないけれど(洒落か)。ここ1ヶ月強、ずっと夜勤で入っていたので、昼間のシフトの人から、
「なんかやたら顔白くないですか?」
 と言われた。ううん…、昼間に外に出ていない証拠やね。

 「携帯予測変換バトン」を拾ってきました。
 基本ルールは、
■自分の携帯で入力して、一番最初に出てきた文字を書く。
■変な変換候補が出てきても、そのままちゃんと書く。
 では、いざ。

 縦に長くなるので(50行だからな)「続きを読む」からどうぞ。

テーマ:バトン - ジャンル:日記


 傷口十九さんから「裸体バトン」が回ってきました。答えましょう。
 本当は絵描きさん向けだけれど、僕は文章書きとして答えてます。

■今いちばん脱がせたいキャラは誰ですか?
 ミゾオチ・タケイ。(篠原一「天国の扉」)

■それとは別に、裸体が一番似合うと思うキャラは誰ですか?
  多分思い出していくと頭の中が目一杯になってしまうような気がする。
 一番最近のところでは…、深山木秋。

■ところであなたがいちばん最近描いた裸体は誰
  普通の高校生。保健室のベッドの上で半脱ぎ。

■裸体を描く時に、一番気合を入れるのはどのパーツ?
 局部の描写はあまりしないけど、男か女かくらいははっきりさせときたいですよね。

■ぶっちゃけ上半身と下半身、どっちが描くの得意?得意な理由も述べてみなさいよ!
 …下半身。結局のところ、文から想像しやすいですからね。
 エロを真剣に書いたら、僕は他の同人屋さんとは一線を画しますが何か?

■裸体を描き上げた後に何か一つだけ描き足すとしたら、どのグッズに一番萌えますか?(例/眼鏡、靴下等)
 裸体の後に付け出すもの…、汁くらいしかないような。
 グッズですか。肩に引っ掛けただけのカッターシャツ。

■裸体を描くときのこだわりをどうぞ。ここだけは誰にも負けないわ!みたいなセールスポイントがあれば是非。
 虚構はリアリティを幾ら追求しても本物には勝てません。それを知った上で、少しでもリアリティを。
 言及し過ぎると墓穴掘るので曖昧に、曖昧に…。

■乳首に色はつけるほうですか?
 どうしたって色付いてるでしょうよ、ええ。桜色にね!

■毛にはこだわるほうですか?(毛髪以外の毛ね)
 書くこともあります。舐められてるときにさわさわ触れたりするのよね。
 腕、脛、腹、腋、乳首毛は書かんな。顎鬚も書かんな。鼻毛は言語道断。

■描きやすい裸体は、筋肉質?それとも細身?
 「細身だけどしなやかな筋肉が全身に備わっている」 と逃げます。

■描くときにお手本にしてるものとかあれば教えてください。
 エロゲやエロ本はあまり手本にしない。他人の文章もあまり手本に「ならない」。

■半裸と全裸、描くのはどちらが多いですか?
 するときには脱ぐのだから全裸が多いのではと思われ。

■こいつの裸体たまんねえよなあ(よだれ)!っていう人いたら教えてください(二次元可)
  口にしたら果てる。

■最後にこんなおかしなバトンを受け取ってくれる、あなたの裸体仲間になってくれそうな方を三名挙げてくださいな。
 マトしゃん如何ですかー?

テーマ:バトン - ジャンル:日記


 今週もお仕事終わりましたよー。ちょっと雨の予感を思わせる、春のだらけた空気がやる気を一気になくさせます。抵抗はしません。明日は休み、一気にだらけますよー。
 コンビニで100円おやつを買い込んできました。新作のチロルチョコが出ていたので、新作×2で10個ほど購入。チロルチョコに限らず、小さなお菓子を沢山の種類買うと、レジのバイトの人がひとつひとつバーコードで読み取るのが凄く面倒くさそうで申し訳なくなってきます。チュッパチャップスを10個くらい買ったときなんか、バーコードが付いてるタグが付いていないと大変なことになりますね。
 ハーブ飲料ポーションの青いボトルは、大きくすると色合いがNUDAというソーダ飲料と少し似ているようにも思うのですが(それぞれ知ってる人はひと目で全く違うと分かるが)、FF好きの小学生がゲームのことなんて何も知らないお父さんに仕事帰りにポーションを買って帰るように頼んだら、全く知らない味も何もない炭酸飲料を買ってこられて大泣き、なんて絵が浮かびます。大体幾らFFのことを知っていようが、レギュラーボトルのポーションはちょっと…、探すな。青いだけだから。
 洗濯が終わったら買い物に行きました。ケーキを2000円分くらい買ってきました。正味8個あります。二人で食べます。ガトーショコラやらモンブランやらレアチーズタルトやら。胸焼けなんのその。甘いものは入るところが違うんでい!(誰)夕御飯は海鮮ちらしにしましょうかね。夜は読書かパンヤか映画のどれか。「SAW2」の感想…、というかネタバレ分析。書き過ぎてマトくんに「ひー」って言われたよ。