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「花屋の二階で・2」菅野彰・二宮悦巳、読了。(☆☆☆★+★?)

2007年09月30日 20:14

 いよいよ単なる娯楽としてのボーイズラブとしてではなくて、ヒューマンドラマとして読みたいと願っている自分がいることに気づいている、このシリーズ。正直な話、このシリーズは普通に小説文学として成立出来るだけの要素をとても多く持っていると思うのです。色々な生き方をしてきた者たちが(男たちが)、それぞれの考えを胸に、それぞれの感性を面に、それぞれの苦悩を抱え、或いは、過去の苦悩を払拭しつつ、それまでとは違う生き方を見つけていく。惚れた腫れたのと喜んでいられるうちは、そこに救いなんてものは必要ないのです。好きな相手がそこにいればそれで僕は幸せだ、だなんて、甘っちょろい考えが、ぽん、と置かれて、それだけで読者の全てが満足すると思ったら大間違い。稀に、本当に、男と男がいましたー、くっつきましたー、終わり。という話が転がっていて、この作者は読者を舐めているのか、と憮然としたりもするのですが(それはまあ、読み手の読み取り方次第でしょうけれど)、本シリーズに関して言えば(小説を前提に話していますが)、そういう、お約束をちりばめただけの出来合いの恋愛物語を商品として提供するような、単なる需要と供給に身を任せた作者の媚がない。
 あまり難しい話をしても本書の評価がどうこう、ということにはならないでしょうけれど、少なくとも、ただパーツを貼り付けた恋愛物語ではない、叙情の様々な形(立派なホームドラマでもあるところが凄い)を、時には乱暴に、時には気鬱過ぎるくらいに執拗に描き続けた菅野氏の小説の描写を、二宮氏が最強のタッグを認めさせんとするかの如く再現し続けている。
 褒め過ぎました。しかし好きなのです、このシリーズ。

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「図書館内乱」有川浩、読了。(☆☆☆★+★?)

2007年09月30日 19:57

 相も変わらず図書館は四方八方敵だらけ! 山猿ヒロインの両親襲来かと思いきや小さな恋のメロディを 叩き潰さんとする無粋な良化「査問」委員会。迎え撃つ図書館側にも不穏な動きがありやなしや!? どう打って出る行政戦隊図書レンジャー! いろんな意味でやきもき度絶好調の『図書館戦争』シリーズ第2弾、ここに推参!
 ――図書館の明日はどっちだ!?

 amazonの梗概より。こういう紹介、面白いですね。

 図書を、そしてそれを守る図書館を。もうひとつの日本にて繰り広げられる、情報媒体を巡る戦いの物語。突き詰めて考察すれば浮かんでくるに違いない矛盾を感じさせずに存在感を匂わせる図書の検閲と禁書にまつわる遣り取り。情報の防衛と国民の人権とは、乖離した保護対象なのか…。と、真面目な話でもあるのですが、無論、守る者と守られる物(守る者と守られる者)の物語である本書は、政治的な意味合いを大きく含むと同時に、主人公の「好きなものを守りたい」という、ただただ真っ直ぐな思いが常に伝わってきて、ヒューマニズムなくしては語れない話なのであります。
 シリーズ2作目である本書は、時系列に添って幾つかのエピソードが並べられていますが、その中心に真っ直ぐ通った主張があって、それは先述の、ただひたすらな「真っ直ぐな思い」です。読者が気恥ずかしくなってしまうくらいに熱い面々。いやしかしまあ、シリアスな場面とコミカルな場面のギャップがラブコメにならない絶妙なラインで、喧嘩なのか漫才なのか、口を開けば直ぐに始まる面々の丁々発止が面白くてたまりません。というか、もう、読んでいてニヤけてくるわあ…、本当。どうしてこう、実直なのに素直じゃない人たちばかりなのかしら。非情に人間くさくてドラマティック。

「LIAR GAME・5」甲斐谷忍、読了。(☆☆☆★)

2007年09月30日 19:45

 取り敢えず読んだことだけ。

 逆転の可能性を常に秘めた心理戦。逆転に告ぐ逆転。ゲームに勝つことが即ち無事に生き残れるとは限らない。ゲームの本質を見抜いた者だけが、生還することが出来る。敗北の予感を勝利の兆しへと向かわせる、怜悧なる思考。長期戦へと発展した密輸ゲーム。隙のない敵の隙を突く方法とは?

キライなものはキライだゾ

2007年09月27日 22:03

 あまりにも出来が良かったので。

ちまっこいゲーム

2007年09月24日 16:43

 プロフィール画像の代わりに、ブログ雑記を書き始めた日からのカウントアップ載せてみました。それほど面白くもないですが、まあ、面白くなくもないかな、と思ったので…。何か、気の利いたプロフ画像が見つかるまでの繋ぎです。

 →ブログ アパートメンツ

 そこの、みっけもののミニゲームを幾つか。
 ブログパーツとして貼り付けられるみたいなので、こういうものが好きな人は探してみるといいと思います。

 インベーダー。ちまっこい。
[ちまっこいゲーム]の続きを読む

日食と柴犬

2007年09月24日 16:31

 みっけもの動画。
 2006年、3月。エジプトの皆既日食の映像。怖いほどの自然美。
[日食と柴犬]の続きを読む

「MORILOG ACADEMY・6」森博嗣、読了。(☆☆☆★)

2007年09月19日 22:54

 取り敢えず読んだことだけ。
 出版社批判は賛否両論当然だろうなあ。

「イノセント・ワールド・1」山田デイジー、読了。(☆☆★+★?)

2007年09月19日 22:41

 甘酸っぱい…! 昔から変わらぬ「青春」の一言! もう僕は己の歳を感じているのだろうか。
 なんだか詩の一遍を漫画化したような、少し精神のイメージ優先な(漫画的に言うところの画面の)描かれ方をしていて、決して内容が濃いとはいえない。けれども、それは丁寧な描写をされている、と読み替えることも可能でしょうね。間違いなく現代的な少年少女の、何処か現実に対して覚めたような一歩引いた姿勢がそこかしこに伺えて、その辺の描き方は巧いな、と思わせるところも。これほどストレートな恋愛物語を読むことに慣れていないからなのか、誰も彼も、なんだか読んでてニヤニヤしてしまうんだよう。これって中高生の恋愛模様に求めるイデアに近いものがあるのだろうか。幾らでも物語に深みを求められそう。
 シリーズキャラクターかな、と思わせる人物の描き方が、ある話ではクールなのに、ある話ではやたら明るかったりと、少しアンバランスな印象を受けたのが残念でした。

「がっこうのせんせい・5」松本花、読了。(☆☆☆★)

2007年09月19日 22:40

 取り敢えず読んだことだけ。
 今巻は天真爛漫(犬)少年、友の話。
 不意打ちのように泣けるシーン続発で、くうう。

「こどものじかん・4」私屋カヲル、読了。(☆☆☆★)

2007年09月16日 23:35

 表紙を見たときに、少なからず落胆したのは、(一部の人が)低年齢のエロスを期待する期間は終わったのではないか、と思ったから。そういう作者による読者サービスが、なんとなく違和感をもたらすような空気が混じり始めている。もう少し真面目にこの作品を、この物語を読んでもいいだろう。まあ、何を楽しんで読むのかは、各人の自由。それこそがエンタテインメント。
 子供たちが成長することへの喜びを、赴任して1年を迎えた教師が「教えることを学ぶ」ことの喜びと共に経験する物語。一見、大人をからかうような言動を繰り返す少女たちが、それは「大人びた」態度ではなくて、ただ自分たちが子供であるということを誰よりも自覚した上での「大人が中心であることが当たり前の社会」への反発であることを、彼ら彼女らが自ら学んでいく、無自覚の成長の物語。
 その成長に相反する倒錯的な愛情こそが、本作が抱えるひとつのパラドックス的なテーマであるということも忘れずにいておきたい。

「みなみけ・4」桜場コハル、読了。(☆☆☆★)

2007年09月16日 23:29

 3巻までを読み返さずにこれを書いていますが…、以前より空間に無駄な線が盛り込まれなくなっているか? というか、逆に言おう。コマが無駄に白いような気がする。元から線が細い印象を受ける書き手の人なのだけれど、作風に反さず、省エネモードが目立っていて、しかし無駄がなくて嫌いじゃない。ショートショートコミックの中でも特に「日常系」であることが特徴となっていて(それはつまり「特徴がない」ということなのだが)、もうそういう漫画は楽しむべきところは空気か何かか、とか言われそうなのですが、キャラクターの住み分けがきちんとされている一方で、謎だらけの面々である、という不文律にハンカチを投げつけるような姿勢がなんともいえぬ。
 トウマ可愛いよ。
 猫との入れ替わりの話が好き。こういうショートショートが読めるうちは、漫画を読み続けてもいいかな、と思う。なんて如何にも意図的なコメントをしたくなるくらいに珍しく「気に入った」話。

今日の一言

2007年09月10日 22:00

 ああ…、僕、飛蚊症かなあ…。

 飛蚊症→Wikipedia

人物の描写について

2007年09月10日 21:24

 某ブログコミュニティで「人物の雰囲気、感情」の書き方についての質問が上がっていたみたので、ちょっとだけ書いてみたものをここにもアップ。
 それぞれを、地の分にて…、つまり、作者の言葉を用いることによって表現することも基本で第一なのですが、敢えてその先の話。それに反した用法もあることを提示しておきます。
[人物の描写について]の続きを読む

「ヴァンパイア十字界・3~6」城平京・木村有里、読了。()

2007年09月09日 21:39

 自分のブログを検索したら、1巻と2巻は読んでなかったことになっている…。(失笑)冒頭は本当、そのまんま、ヴァンパイアが現代に、という話で、これはただのバトル漫画なんじゃないかと疑わなかったのです。城平京氏が原作、ということで楽しみにしてたのですが、1巻を新刊で買って、そんな物語の始まり方だったので、第1話を読んだところで放り投げてしまいました。そう、正直、面白くなかったのですが、後悔しています。ごめんなさい、城平京様。
 3巻を境に俄然リーダビリティが上がってきました。ファンタジーがはっきりとSFに切り替わった瞬間、全国の読者が「なんだそりゃあ!」と頭を掻き毟った姿を思い浮かべ、そうなるのではないかと城平氏がほくそえんでいる姿を思い浮かべ、僕は苦い笑いを浮かべずにはいられません。
 城平氏のミステリ作家たる本領が発揮されてきた、とでも言うべきか、これは後々、面白い展開にもっていくための伏線だな、と読んでいてミエミエの伏線が大量にばら撒かれていて、登場人物の視点からの「真実」も披露されている。城平氏は明らかにそれを引っ繰り返そうとしているのが読者として分かってしまうから、明らかにSFファンタジーである本作に、ミステリ的「意外な真相」を求めてしまう楽しさがあるのです。しかも、城平氏本人が、それを明言しているに等しい後書きを読んだらもう、これはたまらんですよ。最後までお付き合いさせて頂きます。



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