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【△】「痾」麻耶雄嵩

2011年06月27日 19:29

 大破局(カタストロフィ)のショックで部分的記憶喪失に陥った如月烏有(きさらぎうゆう)は、寺社に繰り返し放火して回復を企る。だが焼け跡には必ず他殺死体が発見され、「次は何処に火をつけるつもりかい?」との脅迫状が舞い込む。誰が烏有を翻弄しているのか? 烏有に絡む銘探偵メルカトル鮎の真の狙いは? ミステリに遊戯(ゆげ)する若き鬼才の精華!

 ということで、読みました。
 記憶を取り戻すために放火をしたら焼け跡から他殺死体が、という魅力的(?)な謎が全編を支配するのですが、縦横無尽に鬱々とした描写に満ちて、物凄くクセが強い、というかアクが強い、読みこなすのには根気が要る小説。物語そのものも読みにくいし、文体もなんだか一昔前の、それこそそこいらで色々言われていた麻耶氏のものですので、完成度が高いミステリとは言えないと思います。「夏と冬の奏鳴曲」の正当なる続編にして、ある作品の前日&後日談にもなっている(のかもしれない)、ある意味ではメルクマールとなり得る一冊なのか。


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【◎】「ブードゥー・チャイルド」歌野晶午

2011年06月24日 19:25

 今ぼくは第二の人生を送っています。つまりぼくには前世があるのです。
 ある雨の日の晩にバロン・サムデイがやってきて、おなかをえぐられて、そうしてぼくは死にました。
 前世、ぼくは黒人でした。チャーリー…、それがぼくの名前でした。
 現世に蘇る、前世でいちばん残酷な日。
 不可解な謎を孕む戦慄の殺人劇に、天才少年探偵が挑む! 長編本格ミステリ。

 ということで、読みました。
 現代の事件の根源にあるという、解かれるべきは、主人公の前世の謎! 言うまでもなく現実と前世を繋ぐ「物語」の存在感が前面にあるために、そちらを追いかけ過ぎると作中で起きる殺人事件そのものへの興味が薄れてしまうのがなんともしがたいのですが、それは作者の意図的な描写があるのかもしれない。それゆえに終盤に探偵役から語られる全ての真相は驚愕することしきりなのですが、これは見事な解決。この凄い着想は何処から始まったのだろう。
 島田荘司氏が提唱した「21世紀の本格ミステリ」、奇想の見事な成形がここにある。


エアコン点けない!

2011年06月23日 19:19

■どうにかしてクーラーを点けずに乗り切ろうと頑張っている。
 サーキュレータと扇風機を彼方此方彼方此方に動かして気流を作ろうと試みているものの、なかなか思うようにはいかない。そりゃあそうだが。考えただけで思い通りに行くほど簡単ではないのだ、空気の流れというのは。そして家が古いので熱がこもってしまって、日中よりも日没後の方がなんだか体感的に暑さが増しているような気がしてならないのである。外に出れば涼しい風が吹いていて、この風をどうにか室内に取り込めないものかと頑張ってはみるものの、頑張った分だけ報われれば良いのだけれど、全く報われないのである。コストパフォーマンスの低さといったら折り紙つき、とか言いたくなるくらい。
 絶対に、絶対に、ぜーったいに、エアコン点けないんだもんね!





 やっぱ無理だった。

【○】「名探偵音野順の事件簿・3」北山猛邦・山本小鉄子

2011年06月23日 16:30

 読みました。
 表紙の音野が何度見ても笑えますね。
 ミステリ・フロンティアの「密室から黒猫を取り出す方法」から2つの事件とひとつの導入編を漫画化。小説版よりも音野のヘタレっぷりをたっぷりと楽しめるので、小説読者も読んで面白い一冊。それになにより、鉄板の物理トリックがヴィジュアル解説付きで見ることが出来るのは嬉しいですね。文章が実際、絵になると「こんなことが実現可能なのか?」というトリック系ミステリの実証の一歩目として表現され得るわけですし。
 多少、音野の閃きが過ぎるところがあるのが本シリーズの難点かもしれない。


【○】「新装版 動く家の殺人」歌野晶午

2011年06月22日 16:14

 名探偵・信濃譲二は、とある小劇団にマネージャーとして参加し、万能ぶりを発揮し始める。だが、特別公演「神様はアーティストがお好き」の初日、惨劇の幕が切って落とされた。次第に疑心暗鬼になっていく団員達。六年前の稽古中の死亡事故と関係が? 信濃が命をかけて謎解きに挑む、傑作本格推理第三弾。

 ということで、読みました。
 読み終わってからタイトルをふと見返すと、もうどうしようもなく苦笑いが零れて仕方がない。「家、動いてないじゃん!」と誰もが歯噛みする真相(笑)。こんな種類の作者の「仕掛け」もアリなのか。「新本格ミステリ」の始まりの時期に出された作品であるだけに、本作の「家」のトリックに唸らされた人も多いのではと思う(「ダミーの解決」の使われ方として)。
 「ミステリにはどうしても探偵が必要か?」と冒頭から探偵を「殺す」ことが作者自らの前書きによって示されており、作者が本気で信濃譲二を退場させるつもりであることが分かる。それでいてこの事件の展開。トリックにこだわる一方で、物語そのものの構成にも趣向を凝らした力作。


【○】「おうちでごはん・4」スズキユカ

2011年06月17日 16:09

 読みました。
 そうか…、料理とか調理とかではなくて、このシリーズの「ゴハン作り」は「自炊」なのだ…。そうであるからこそ、どの食べ物にも手作り感、お手製感、といったもので満ちている。それに更に、家族や友人たちと食を共にすることの楽しさ、嬉しさが加われば、もう言うことないですよね。考えてみれば当たり前の事なのに、その実、当たり前の「団欒」の風景がいまいち欠けつつある日本の食卓に、こういった物語を呼び込むことはとても大切だと思うのです。
 珍しく本書ではカモが遠出しているのですが…、ベルギーのお話はもっと読みたかったなあ。


【○】「新装版 白い家の殺人」歌野晶午

2011年06月17日 16:06

 冬の八ヶ岳山麓の別荘で、猪狩家の令嬢・静香が逆さ吊り死体で発見された。凄惨な密室殺人は別荘を恐怖の渦に巻き込み、そして第二の被害者が出てしまう…。一冊の日記帳によって明らかになる猪狩家の悲しく暗い過去。事件解決に挑む青年探偵・信濃譲二は完全犯罪を暴けるのか!? 傑作長編推理第二弾。

 真っ当なミステリであるのに、何処か、ミステリに対してそらとぼけたような顔をしてみせる、そんな感覚を受ける「新本格ミステリ」が始まったばかりの頃の作品。如何にも「館もの」であるかのようなタイトルに引けを取らないトリックも作中には登場しますが、それだけで終わってはならない。
 現在の歌野氏の作風とは、成る程、全くと言っていいくらいに異なる空気は、本書の事件の真相を読んでも分かるような気がします。ミステリとして物足りないと思う人もいるだろうし、あまりに「普通」にまとまったようなイメージを持つ人もいるかもしれない。やはり本書の一番のキモは、犯行の動機なのだろう。
 読者に対して「優しくない」トリックよりも、探偵の思考の道筋を追いたいミステリ。


【◎】「蕎麦ときしめん」清水義範

2011年06月15日 16:01

 読書は「パスティーシュ」という言葉を知っているか? これはフランス語で模倣作品という意味である。じつは作者清水義範はこの言葉を知らなかった。知らずにパスティーシュしてしまったのだ。なんととんでもない天才ではないか! 鬼才野坂昭如をして「とんでもない小説」と言わしめた、とんでもないパスティーシュ作品の数々。

 ということで、読みました。
 面白かった。くだらないことを真面目に書く、というのはユーモア小説の作法の定理のようなもので、本作も全編に渡って、丹念に丹念に、こつこつ積み重ねるようにして知的なユーモアを文にしているのが分かります。説得力は度外視の「名古屋」論、筆者の思惑が先走りする社伝、やたらしかめ面しい昔話、それからただ麻雀を打つだけの話…。どれもこれも、非常に下らないことをしているのが分かる反面、こうもなんでもないことが面白く書けるものなのだな、と感心せずにはいられません。
 本作を読み終えて思ったのは、もしかしたらこれら、普通に読んで面白い作品を意図的に斜に構えたかのような「大衆的なユーモア作品」に仕立て上げたのでは、と恐ろしさすら覚えました。この面白さ、全部、計算尽くなのではと。


【◯】「私たちが星座を盗んだ理由」北山猛邦

2011年06月13日 20:48

 恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女の子の物語『私たちが星座を盗んだ理由』。
 これぞミステリの醍醐味、全てはラストで覆る。

 ということで、読みました。
 「物理の北山」の異名が懐かしく思えるほどに、ここ最近の北山氏は実に真っ当なミステリをお書きになるので、作風の広がりが実に楽しく新刊が待ち遠しいです。そんな本書は短篇集。主体はトリックでもロジックでもなく、不思議や謎が込められた物語、そのものを読み解いていくような構成。
 「全てはラストで覆る!」という背表紙の一文は、むしろ、物語を読み進めるうちに読者が感じる期待や恐れは翻されるのか、という、物語を読み終えるまで気を抜くな、という進言…、または、「主人公達の物語は余白に続く」という、表紙見返しの作者の言葉がそっくり、適用されるのでしょうか。そんなに無理して読者を欺くようなことをしなくてもいいのに、というくらいにどれもこれも、なんだか黒いので、読後感はあまり宜しくはないのですが、基本的にさらりと読みやすい文章でどの話も書かれているので、静かな衝撃という点で言えば、そこらのトリックミステリに劣りようもありません。面白かったです。


トンネル

2011年06月12日 21:05

 甲州市勝沼町駅横、大日影トンネルに行く。
 中央線の複線が廃線となった後、遊歩道として整備されたもの。全長1.5キロほどのものなのですが、つい先日、こんなものがあるのを知ったので(開放されたのは15年近く前)、これはちょっと遊びに行かねば、とドライブすることに。

DSC02944.jpg

 先日の大雨のため遊歩道は通行止めの模様。
 柵の真ん前までスタンドバイミーごっこして帰りました。というのはなんだか癪なので、閉鎖された反対側にも行ってきました。上の写真は駅側。本当に駅の直ぐ側です。現行の本線のトンネルが隣にあって、電車が何本か通りました。
 線路の上でプランキング(奇抜な場所でうつ伏せになって体を一直線に伸ばしたポーズを取る)した写真も撮ったけれど、これはなんだか大人気ないので載せません。

【◯】「箱庭図書館」乙一

2011年06月12日 20:38

 少年が小説家になった理由。コンビニ強盗との奇妙な共同作業。ふたりぼっちの文芸部員の青くてイタいやりとり。謎の鍵にあう鍵穴をさがす冒険。ふと迷いこんだ子どもたちだけの夜の王国。雪の上の靴跡からはじまる不思議な出会い。集英社WEB文芸「RENZABURO」の人気企画「オツイチ小説再生工場」から生まれた6つの物語。

 ということで、読みました。
 久方ぶりの乙一本の新刊! ということで読みましたが、本書は厳密に言うと「原作:** 作:乙一」という感じの連作短編集。乙一完全オリジナル、ではなく、ウェブ企画による読者投稿の「ボツ原稿」を乙一氏がテコ入れというか校正というか再編というか。リメイクというかリファインというか。
 元からあったテイストを損なわないように気をつけつつ、自分好みの世界に作り替えていった姿が伺えます(元原稿も少し読んでみました。ウフフ、こりゃあ確かにボツ原稿だわー)。如何にも乙一らしい語り口によって展開される、けれど乙一らしくないような気もする物語の数々。稚気に富んでいるともとれる、世界の繋がり方。「白乙一」ですね。


今日も平和だねプチ

2011年06月11日 20:57

■久しぶりに食べたマックポークが予想外に美味でした。

■ついにサーキュレータ買ったよ!
 風が遠くから真っ直ぐ届くのでびっくりしている。どうしてもっと早くに買わなかったんだろう。
 今年はクーラーを使わずに過ごしたいが。さて。

 アマゾンにもあった。これと同じ値段でした。



■CHAINSAW MAID(チェーンソウ。メイド)面白いな! かなりゴアだけど。

【◎】「山魔の如き嗤うもの」三津田信三

2011年06月10日 23:08

 忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。「本格ミステリ・ベスト10」2009年版第一位に輝く「刀城言耶」シリーズ第四長編。

 ということで、読みました。
 読み終えた瞬間に冒頭から暫し、読み返してしまった。相変わらず、レトロな風合いを表に出しているくせに作者の企みは現代的というか実験的な精神を持ち合わせているというか(「事件の手記を綴った当事者が犯人である」というアクロイドパターンの新しい形かもしれない)。ホラーとミステリ、という二者の狭間を描くスタイルならではの強みでしょうか。作中に起こる怪異の合理的解決が、あくまでも「こう説明すれば説明出来ないこともない」というスタイル、スタンスを取っているところが謙遜的で、如何にも刀城言耶ですね。これがまた、殺人事件の推理にもそっくり当てはまるものだから、二転三転する真相のお披露目にも一役買っていて、なんともいえず読者は翻弄されてしまうのですが。
 とかく、完全に閉鎖されているわけでもないのに犯人の居所が掴みにくい山間の寒村での惨劇は、何もかもが怪しく、提示される事象が皆ミスディレクションのようでいて、何を疑って何を信じれば言いのか分からない。一家消失の謎や六地蔵の見立て殺人、そして山魔の不可解興味と、今回も謎は多いです。あまりに不可解過ぎて、ついつい複雑に考えてしまうことの煩雑さを切って捨てる真相の数々。正直、ラストのひとつ前の推理が個人的には一番インパクトが大きくて、あれが真相なのだと断言されたらその場で納得して終わっていたと思うのですが、それで終わらなかったなあ。もしかしたら本書の一番のキモは、作中で一人二役が犯人や被害者、共犯者を含めて沢山いる。作中で語られている人物像というものは、その半分近くが当てにならないものなのだ というところなのかもしれないな、と読み終えてから本当の意味で納得したものです。


ミステリィィィ

2011年06月08日 20:53

 缶ジュースを用いた毒殺トリックを思いつく。
 特定の相手だけに毒を盛ることが可能。しかし無差別殺人にならないための工夫は必要。
 特別な知識無く誰にでも実現は十分に可能だが、証拠は残る。
 だが一方で、巧くやればバレずに仕込むことも出来るだろう。警察の捜査は掻い潜れるか?
 毒の入手先とか、水溶性で無色透明であることが望ましいが、よく知らない。もうひと手間かける必要ありか。

【◎】「ヴァンパイア十字界・9」城平京・木村有里

2011年06月07日 20:21

 至高VS黒鳥、血戦クライマックス!!
 殺すべきか殺されるべきか…、「黒鳥」の取るべきあまりにも非情な選択…!!
 そして、至高のヴァンパイア王はその長き旅路の果てに何を見るのか──…!?

 そういえば本作は厳密にはファンタジーではなくて、SFなのだった。サイエンスフィクション、或いはスペースファンタジー。
 千年を跨ぐ命運が大きく広がった物語も、見事に収斂されました。はっきり言ってしまうと、宇宙人の動向なんてどうでもいいやん、さっさとやっちまいなよ、ということになってしまうのですが、ストラウスの過去から現在に繋がる物語が色々仕込まれ過ぎていて、彼のやることなすことに付いて行くのが精一杯、そんな道中でした。最後の最後の最後まで考えが読めない、それゆえに安息の地は如何に、というラストシーンは泣けますね、不覚にも。何故に王は、全てを守ろうとしたのか。何が彼を、全てを守るがために駆り立てたのか。やはりどうしても、本作は彼ひとりのための物語です。そうか、伝記だったのか。


【○】「ヴァンパイア十字界・8」城平京・木村有里

2011年06月07日 20:19

 読みました。
 「真実って、一体、何なんだよ…」という台詞が、まさにそっくり全ての読者の感想になってしまいかねない、7巻から8巻にかけての揺さぶり。真実とは、今、目の前にあること、それが全てでは…、許されないのだな、この世界では。それだけ、かつての因果が呪いのように現代にまで引き継がれている。通常であれば、そういったものは語り継がれることによって本質を見失わないものを、あえて語らないことによって、本来であれば最初の語り手となるべきストラウスの望んだ未来へとあらゆる者を導いた。
 恐るべきはひとりの王。恐るべきは因果律。


【◎】「ヴァンパイア十字界・7」城平京・木村有里

2011年06月06日 19:53

 その真実は、あまりにもせつない。
唯一の過去を知る女王アーデルハイト、遂にその長きに渡る封印が解かれる。そして今甦る、時を越えた真実…!! 至高の王が下した決断とは一体…!?

 城平氏の小説「虚構推理」を読んだところだったので、途中まで読んでいたこのシリーズも最後まで読んでみよう、と久しぶりに手に取ったのですが…、非常に後悔した。どうして続けてこの7巻を読まなかったのか。
 こ、これは凄いぞ…。切ない、だなんて一言で片付けてしまっていいものかどうか。そんな単純な話ではない。苦悩が、否、懊悩が、いやいや、様々な感情が、状況が、情動がごちゃ混ぜになってしまっていてもおかしくない真実だ。それが真相という奴か。それまで表に見えていた事象がすっかり違う姿に見える。敵であり、悪であり続けた、孤高の王の千年の戦い。そうか、城平氏、こういう前例のない「ファンタジー」がやりたかったのだな、と胸のつかえが取れました。
 しかしストラウス、こうなってしまうともう、それは幾らなんでも、全てを背負い過ぎだ…。


【◎】「4ジゲン・2」にざかな

2011年06月06日 19:47

 読みました。
 原作と作画のコンビ、というにざかな氏の強みは、その役割分担に尽きる。センスだけではこの本は作れまい。
 ああ、それにしても、ホント莫迦だ。莫迦ばっかりだ。
 ページをめくるたびにクスクス笑みが零れてしまって、読むのが恥ずかしくなってしまいます。
 ネタの出し方が実に小ずるくて、日本語の面白さというか嫌らしさというか、そんな重箱の隅っこを突付いてまで人を笑わせたいのかと呆れます。いや笑ってます。
 「仏頂面」はページをめくるのが怖かったもの。想像してる通りだったらどうしようかと思って。…想像通りで爆笑しました。


【○】「大阪万博」よつばスタジオ・あずまきよひこ

2011年06月06日 19:44

 あずまんが大王10周年記念企画。
 究極の作家陣によるトリビュートコミックと、当時の資料を高密度で圧縮したグラビアを300pにまとめた特盛限界企画、ついに完成!
 10周年だからできた奇跡の1冊です

 ということで、読みました。このタイトル、巧過ぎるな…。
 まさに「あずまんが大王」の博覧会といった様相を呈した一冊なのですが、あずまきよひこ氏の本、というよりも、「よつばスタジオ」の軌跡、という感じで、なんだか(良い意味で!)ビジネスライクな香り。こんなにグッズが沢山出ていたとは。製作陣が楽しんでいたのが分かりますね。
 そして後半のあずまんがトリビュートの豪華さ! 皆、好き勝手に色々描いてるなあ、というのが分かってしまうのですが、でも、それって、そもそもが如何にもいわゆる「日常系」としての「あずまんが」の最大の強みなのですよね。


【◎】「嘘喰い・5」迫稔雄

2011年06月05日 19:41

 勝者には生を敗者には死を! 全工程11段階、奈落の底へと誘う首吊り遊戯・ハングマン! “嘘喰い"貘と佐田国が選んだ勝負は、なんとババ抜き!! 強気な引きを続ける佐田国との勝負の行方は…!?

 ということで、読みました。
 首吊りポーカー編。「首吊り」と「ポーカー」が即座には繋がらないのだけれど、まあ、チップは、そうです。命です。
 毎度のことながら、表からはそうは看破されないだろう心理戦というか、仕掛けというかカラクリというか。やっていることはただのババ抜きなのに、色々な目晦ましがございます。50話からの衝撃といったらもう。まるで神の視点を持つ男だ、斑目。嘘か真かというレベルの読み合いではないだろうという展開が凄い。こんな駆け引きを考え付いた迫氏も凄いのだけれど。


【○】「嘘喰い・4」迫稔雄

2011年06月05日 19:39

 ポーカー勝負に逆転勝利した梶に対し、賭郎立会人・能輪は思わぬ勝負を持ちかける。次期立会人候補の李とマルコの一騎打ち! 殺意を剥き出しにしたバトルが決着する刹那、再びあの男が現れる!!

 ということで、読みました。セブンポーカー編、ケジメ。
 マーくんが案外と「良い子」になっていたことに拍子抜けの感がないでもなかったのですが…、いやいやストンと落として綺麗な着地だけで済ませてくれるわけがないと思っていましたよ、ええ。冷徹なる頭脳だけでは、実力行使をやむを得ない相手には制圧し切ることは出来ない、ゆえに暴力を有することは必要である。この論理は実は多くの人が忘れかけているけれども大事なことなのではないか、とついつい錯覚してしまいそうな、迫力のある説得力ですね。


覚え書き

2011年06月04日 20:50

 そう、現代では多くの人が仕事で「遊び」に携わっている。
 遊んで暮らせる人間が昔より増えた、という話ではないはずなのだが。人の直接の手がかつてより少なくても効率のよい仕事ができるようになっているのは事実で、むしろ人の手は機械の監視の側に回っている傾向にあるようだ。人は基本的に、働かなくて済むならそうしたいのだ。
 しかし仕事は大事だ。人の手は大切だ。人でなければなせないものも多いのだ。人的財産は大事だ。だから、日本語では巧い使い分けがある。ただの人材ではなくて、人財。エンタテインメントの分野に人材を割くことによって、物質的な富と共に、精神的な豊かさを得ようとした先に、現代の溢れんばかりの「遊び」があるのかもしれない、とも思う。
 プロ野球選手も将棋の棋士も仕事である。しかしそれを見る市民は娯楽として見る。金を払って見るのである。この対価に相応の価値があるか否かが重要。プロにはそれ相応のクオリティが求められる、ということだろうが、それは仕事を仕事としてしている全ての人にも似たようなことが言えるのではないだろうか。
 遊びと仕事の境界線、趣味と仕事の境界線、と言われる。金になる趣味もあるが、それは趣味であって仕事ではない。一方で金にならない仕事だってあるのだ。遊びたいがために働く、というのは、物凄くまともでまっとうな考えだと思う。この先も働き続けられるように、今も働く。好きなときに遊ぶことができるように。
 若いうちから働くことの意義を個々人が定義しておくべきだな。少なくとも何故義務なのかは把握しておかないと話にならない。働かなくても現代では生きられてしまうのだから。中途半端に働くより、なまぽで国に養ってもらった方が実入りがいいと感じてる人、いると思うんだ。アクティブレスになっては元も子もないので阿呆らしいのには違いないけど。

【◎◎】「ヴォイド・シェイパ」森博嗣

2011年06月03日 19:32

 読みました。
 森博嗣の書く大河小説! ただしカタカナが出てこない、みたいな。
 それは当たり前なのですが、若き侍の禅問答を始め、やたら語彙が豊かな「武士道」で、思案する侍、というのもいいなあ、とついつい思ってしまいます。敵と出会ったら、まず逃げることを考える。しかしそれは戦うことに対する冷静な効率化の末の結論に過ぎない。格好良いぞ。
 剣も血も出るのに始終、物凄く空気が静かで、するすると読み進められるのは楽しいことこの上ない。楽しいという感情は大抵、今、そのとき、という一瞬の産物でしかないし、或いは、そんな感情は幻想でしかない、なんてありがちな言い分だけれど…。
 一冊まるまる読み終えて、けれどもそれまでがまさにひとつの物語のプロローグにしか思えない、物語を誰かの後ろから眺める、充実した勿体無さ。


喫煙拒否

2011年06月02日 20:43

■早くも夢の中で喫煙した。中毒だな、こりゃ。
 日中も何度か…、十何度か誘惑が襲ってきましたが、なんとか逃れる。三日坊主してたまるか。
 いや、絶対、我慢して我慢して吸ったら巧いんだろうな、と何度も思うのですが、もうちょっとすればひと山越えて、煙草が手元にないことが当たり前になるから、もうちょっとの我慢。何より、そんなに早く終わってしまっては面白くないのです。あのヘヴィスモーカに負けては面白くない、という一点にのみ、今回の禁煙の醍醐味があると言っても過言ではないわけで。そのまま年月過ぎて完全に止めちゃっても困ることなんて何もないわけで。
 どんだけ構ってくんなんだよ。どんだけにーちゃん好きなんだよ。

■100均でパキラを購入。度々欲しくなっては度々駄目にしてしまう。今回は果たして。
 名前は別に決めてないです。でも僕の場合、パキラにはミオという名前を付けることにしているなあ。
 マイナなネタでごめんなさい。


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