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【◎】「永遠のジャック&ベティ」清水義範

2011年07月30日 14:50

 英語教科書でおなじみのジャックとベティが五十歳で再会したとき、いかなる会話が交されたか?珍無類の苦い爆笑、知的きわまるバカバカしさで全く新しい小説の楽しみを創りあげた奇才の粒ぞろいの短篇集。ワープロやTVコマーシャル、洋画に時代劇…。身近な世界が突然笑いの舞台に。

 本書の感想を書こうとすると、まず、こうしたくなる。
「これは、本です。この本は、小説です。この小説は、パスティーシュを主に書いているものです。書き手は、清水義範です。この本は、とても面白いです。この本を読んで、私はとても興奮しました。この本には、ジャックやベティが登場します。他にも、様々な人が登場する話があります。私はこれらの小説をとても興味深く読みました。」
 そんな風に無理をして書いてもちっとも面白くないのに、作者は独自の視点で超絶技巧をもってして傑作に仕立て上げている。表題作には感激した。大好き。


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【◎】「テルマエ・ロマエ Ⅲ」ヤマザキマリ

2011年07月29日 14:48

 すべての“風呂”は、“ローマ”に通ず。風呂&古代ローマを巡って、さらなる大冒険は続く…!
 マンガ大賞&手塚治虫文化賞のW受賞など、ほとんど社会問題化している超ベストセラー・爆笑コミック、全世界待望の最新III巻!

 ということで、読みました。
 HEI,HEI,HOOOOU…。爆笑。
 異文化コミュニケーションって素晴らしいですね。なんて一言で分かったような口を利きたくはないのですが、時代と文化のズレがもたらす面白さというものは、本当、計り知れません。そのうちやるだろうやるだろうと思われていたことが、ついに! ローマから平たい顔族へと逆輸入された文化。外見もさることながら、その中に込められた思想が、また情感を伴ってなんともいえません。これってもしかして、まさに日本で言うところの「侘び寂び」なのではないかと思ってしまうスパ文化。奥が深い。


【○】「迷宮」清水義範

2011年07月29日 14:43

 24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書…ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は?
 言葉を使えば使うほど謎が深まり、闇が濃くなる―言葉は本当に真実を伝えられるのか?!
 名人級の技巧を駆使して大命題に挑む、スリリングな超異色ミステリー。

 ということで、読みました。
 世界の全ては「説明される」ことにより成り立っている。人間の話す言葉というものも、その本人の内面であったり、周囲の環境であったり、そういったものを他者に伝達するための説明という手段なのだ。そして本書では、大量のテキストによって、多数の視点によって、ひとつの事件が語られる。そしてそれはどうやら、温かみのこもった物語などでは決してなく、無感情に、無機質に話す言葉による説明なのだ、きっと。
 本書が清水氏によって書かれているということはそれはすなわち、本書で出現する週刊誌的事件の紹介の仕方や、供述調書の不自然な語り口調、小説家による「小説未満」の文章、といったものが全てパスティーシュとして成立しているということなのだ。それだけでも本書を読む価値がある。と、ここまで言えば「ミステリの謎解き」というものも、例外ではないことが分かってくる。本書における「ミステリの謎解き」も、皆が納得出来るようにというひとつの説明に過ぎない。本書の面白さは、その追究にあるのだと思う。


【○】「スピカ~羽海野チカ初期短編集~」羽海野チカ

2011年07月28日 14:40

 羽海野チカがデビュー当初、各誌に描いた珠玉の短編をついに集約して一冊に…。
 少年探偵・バレエ・ショートストーリー・エッセイなど様々なジャンルを集めた短編集! 2011年7月刊。

 ということで、読みました。
 本書の印税がそっくり義捐金になるのだとのこと。作家の鑑です、羽海野先生。
 しかしまあ、らしくない薄さだと思って読み進めれば、なるほど、軽い読み口。色々なバリエーションはあるのですが、どれもこれも、羽海野節というか、モノローグのような、歌のような、詩のような。言葉に出来ない感情を意識して言葉にすることによる、他人に巧く伝えられないもどかしさ、みたいな。
 個人的には「夕陽キャンディー」が滅茶苦茶好きなんですが…、格好良い、コレ…、こういう喫煙シーンに時たまお目に掛かってしまうと、もうたまりませんね…。


【◎】「深夜食堂・4」安倍夜郎

2011年07月28日 14:38

 繁華街の片隅で深夜0時~7時の間だけ開いてる小さなめしや。夜と料理の香につられて、今夜も誰かが暖簾をくぐる。
 口コミでジワジワと人気上昇中の『深夜食堂』待望の第4集が発売!最新刊も、胸が満腹に…!

 ということで、読みました。
 毎度毎度、分かっているのに寝る前に読み始めてしまう。このとても口当たり滑らか、とは言いがたい絵柄なのに、この読みやすさ。「マスターの飯は飛び切り旨いわけじゃないけれど、何処か懐かしくて好きだ」と作中の常連も申しておりますように、全くの他人であるはずの読者が、いつの間にか、この深夜食堂のひとりの常連客であるかのような気安さと懐かしさを共に、ゆっくりとページをめくるのであります。
 歯科医の先生の話が、少し毛色が違って面白かったかもしれない。


【○】「OZの迷宮」柄刀一

2011年07月28日 14:34

 被害者は密室にいながらにして矢で殺され、あるいは自らが描いた絵の中で溺れ死ぬ…。犯人は密室に閉じこめられたまま殺人を犯し、足跡を残さずに雪道を歩く…。奇想天外な謎の数々を、名探偵の宿命を受け継ぐ者が、鮮やかに解決してゆく。前代未聞のトリック、水も漏らさぬロジック、衝撃的なラスト―本格推理小説の奇跡的到達点がここにある。

 ということで、読みました。
 随分と読むのに時間が掛かった一冊だった。
 柄刀氏のミステリは、推進力に欠けてしまうのが弱点だと思うのだがどうだろう。作中では不可能犯罪がてんこ盛りであるのに、それを取り巻く環境がデータを提出することに懸命になっている(つまりなにもかもが説明になってしまう)ようで、そこにはなかなか物語物語したものを読者が描きにくいように、たまに、思う。
 とはいえ、柄刀ミステリの新旧揃い踏み、といったことに加え、実に面白い趣向である短編集で、いわゆる「シリーズ探偵」への変わったアプローチとして興味深い一冊ではあります。「本書の考案は当初からありました」なんて言われた日には、それは嘘だろう、と読者は言わざるを得ない作者の試み、或いは企み。最後の最後まで気を抜けません。


【○】「うちのネコが訴えられました!?・1」山田タロウ・若林健次

2011年07月27日 14:31

 アメーバブログ(生活部門)堂々第1位の話題沸騰の実録裁判!
 「あなたのネコを訴えます」-ある日、舞い込んだ内容証明書。平和な毎日が一変、突如「被告」になって裁判所へ。ネコの逃走経路、証拠隠滅、車のキズは・・・・。本当にあった奇想天外な笑えぬ裁判の結末は?

 ということで、読みました。
 おお、これは面白いぞ。裁判の切っ掛けもさることながら、それを取り巻く環境、素人が裁判に向かう姿勢、なんともユーモラスな…、としか言いようがない原告(訴えた人)、そしてなにより、まさかの被告(訴えられた人)となってしまった作者と「うちのネコ」。実はこの訴えそのものが重大な瑕疵を抱えていることが中盤で判明するのだけれど、あまりに面白かったので感想では省略。有り得ないのにリアルな訴訟は対決か、和解か、それとも。
 これは続きが気になる。


【◎】「新クロサギ・10」黒丸・夏原武

2011年07月27日 14:29

 貧乏人を喰らう貧困ビジネス詐欺師を喰え!
 病床に伏す岸川の友人が巻き込まれた詐欺事件。それは、貧しき者を助けるという“正義の仮面"の下に
弱き者からカネを毟(むし)り取る、悪辣な貧困ビジネス詐欺だった…!!
 そして、ホームレスを支援すると嘯(うそぶ)くNPO法人「アンゼリカの会」のスポンサーが、なんと、黒崎の父親を破滅に追い込んだ主犯・「ひまわり銀行」の宝条であるという衝撃の事実が発覚し…世相を激しく揺さぶる震撼展開――。

 ということで、読みました。
 黒崎がなんだか積極的に人助けをしているように見える…、不思議!(笑)誰かのために何かをする、というのが彼には似つかわしくないのだな、とふと思いました。悪を憎んで人を憎まず…、そんな莫迦な。人がいなければこの世に善も悪もない。欲望を抱く人間がいる限り黒崎が潔白に救われるときは来ないのではないかという錯覚。それだけに、悪に自ら近づく黒崎の近くにいる一般人には、悪に染まる者と関わる危険が増しているわけで、あまりヒロインらしからぬヒロイン(笑)氷柱にも少しは救いが訪れて欲しいなあと思うのでした。


【○】「けいおん!・2」かきふらい

2011年07月27日 14:25

 進級のピンチ、廃部のピンチを乗り越え、晴れて2年生となった唯たち。あまりのゆとりっぷりに新入部員の梓がキレようが、軽音部のまったり進行は相変わらず。行くぞ恒例、海合宿! やるぞ、学祭ライブ!

 ということで、読みました。
 ゆるゆるだー。盛り上がりもなく普通過ぎる。本当に良くも悪くも4コマ漫画。なんでこの漫画4コマ漫画なんだろう、というくらいに起承転結してないのであります。というか4コマごとにオチがなければならないのが漫画、というものでもないので、いいのか、これで。ドラマティックなシーンがちっともないのもそれらしさで、いいのか。
 巻末にアニメ化のお知らせがあるのですが…、どの時点でアニメ化したんだ。本当に凄いな、製作陣。


アレキウスで合ってる?

2011年07月26日 14:21

■アキレス腱だけにダメージを与えることが出来るアレキウスに対し、どう戦えば勝利を得ることが出来るのかについて、しばらく考えていた。だって肉体のその他の部分は全て不死身、無敵なのだから、アキレス腱を傷つけて毒を流し込んだところで、アキレス腱及びその周囲の皮膚くらいにしかダメージを与えることは出来ないのだから、この攻撃には意味がない。敢えて調べずに放っておくのだけれど、アレキウスは何が原因で死に至るのだろう。
「いやいや所詮は神話ですから。逸話ですから」
 で片付けるのか。それでいいのか。

【○】「絶園のテンペスト・2」城平京・左有秀・彩崎廉

2011年07月26日 14:18

 この世界の裏では、どういう理が働いているかは、計り知れない。
 死んで「骨」と化していた葉風・・・。復讐を果たすため、愛花を殺した者を突き止めようとする真広・・・。
 そして、愛花の言葉を胸に秘め、前へ進む吉野。「絶園の樹」「はじまりの樹」、真実を巡る謎は深まっていく・・・。

 ということで、読みました。
 伏線がそこかしこに張られているのだろうなあと思いながら読み進める、人の悪い読者です。だって原作が原作だものなあ。城平氏、恐らくは「当初、想像していたよりも話の流れが大きく変わってしまいました」という流れに便乗して、新しい伏線をばら撒いて回収するのに長けた作家だと個人的には思っているので、本書のような急展開もアリだと思います。
 しかし、実質的な「物語」など殆ど語られていないのに、既にクライマックスと呼んでも良いのではと錯覚してしまうくらい物凄く展開が早いような気がするのだが気のせいか? 「あの真相」はカタストロフをもたらすのに十分な強さを持つガジェットだと思われるのに、こんなにあっさり提出してみせる威勢の良さ。


【○】「晴れてボクたちは」山本小鉄子

2011年07月25日 14:16

 ひとつ屋根の下一緒に暮らすことになった幼馴染み・蒲生圭吾からの突然の告白。男と男でどないせえっちゅうねん・・・戸惑うちひろと中堅気質・圭吾の前途多難、青春恋物語開幕!

 というkとおで、読みました。
 好きな人に告白して、その瞬間に全ての「ふたり」が両思いであるはずがない、という「スキ」と「キライ」の間の微妙な関係を巧く描いていると思う。このジャンル、スタート地点に立つまでが物語の本編だと思う。読み終わってみれば、この本、タイトルが凄く巧いですよね。BL(ボーイズラヴ)メインの本なのだけれど、ほんの少しGL(ガールズラヴ)を描かれていて、作者の気遣いみたいなものが垣間見えた。個人的に、BL漫画であろうと女性がきちんと描かれている漫画は完成度が抜群に高くなると考えているのだけれど、本書はまさにそれ。


【◎】「深夜食堂・3」安倍夜郎

2011年07月25日 14:11

 読みました。
 夜中の飯屋の話。それだけなのである。しかし実に、人情話に花が咲く本である。
 華やかさとは程遠い下町にありそうな飯屋なのだが、描かれ方を見れば意外と「街」の繁華街の隅っこに紛れているのだろう。書店で手に取り、どんな話が描かれているのだろうと想像するだけで腹が減ってくる。当然、このショートショート集を読み進めながらも腹が減る。読み終わる頃には、どうしてこんなに腹が減るような本を寝る前に読んだりするんだと夜中に己を叱咤するのである。
 バターライス、バターライス。


【△】「やさぐれぱんだ」山賊

2011年07月24日 14:10

「まじ白黒つけよーや」
「いやいやかんべんしてくさいよ」
 21世紀型不条理コントマンガ。行き場のない怒りはこれで解決!?
サイト『山賊UNDERGROUND』のずっこけぱんだを単行本化。

 ということで、読みました。
 読んでいる最中も何も感じないし、読み終わっても何も残らなかった。それでいいんでしょうね。


さようなら

2011年07月24日 12:05

■さようなら、テレビ。
 家では暫定的とはいえ、もうテレビを見ないことにしたので、NHKでも解約しようかな、と思ったのですが、カーナビにワンセグが付いてるから多分追求されるんだろうな。震災情報とか見る気になるかもしれないし。停電したときにワンセグ、というのは本当にアリだと思う。3月のときにはNHKだけ見てたな。
 まあ、さようなら、ごきげんよう。
 でも、そのうち、また、ファミコンとかしたくなるかもしれないし…。

ソファ

2011年07月24日 01:58

■遠出。
 雁坂トンネルを越えて埼玉へ。さいたまー!
 毎度のことながら、なんとなく、IKEAに行ったりする祐樹さんをどうにかしてください。途中、ダムを見たり蕎麦を食べたり道の駅でぶらぶらしたりブックオフで105円本を買い込んだりで、割といつもの通りです。長距離のドライブは久しぶりだったので、基本的にクルマを運転させておけば機嫌よく楽しいという僕は楽しかったです。嫁さんはときどき退屈そうで申し訳なくなったのですが。
 秩父から三郷までのんびり一般道で走っていったので、殆ど埼玉県を横断する形になったのは致し方なし。

 ソファ買いました。ついに買ったか、ソファ。といった感じ。浮かれるのも仕方がない。だって安かったんだもの。
 そして40キロの荷物でも自分で積んで運んで帰れちゃうラクティス万々歳!
 帰宅したのは日付が替わるギリギリ前だったのですが、我慢出来ずに夜中にソファを組み立てて早速うたた寝をするのであった。これもまたこれで致し方なし。ソファとはかようにうたた寝のために用いられるものなり。

【◎】「3月のライオン・6」羽海野チカ

2011年07月22日 13:54

 学校で友達をかばったために、いじめに合うひな。周りに負けず戦う彼女のために零はできることを必死に捜す。零は元担任の林田先生に「お前にできることを一つずつやりなさい。」と諭され、ひなのために戦うことを誓う。すべての読者の心を感動で震わす「3月のライオン」。戦いの第6巻ここに登場です。

 ということで、読みました。
 おお、なんだかこのところ、随分と前向きだぞ、桐原零。
 誰かのために強くあろうとする少年の姿は、それだけで強く成長しつつある姿に見えて頼もしい。バイオレンスとは程遠い物語の中で、それでも重いテーマが続いている。安っぽい綺麗事を並べて優しく平和に物事を解決させない潔さが、羽海野氏の物語の描き方の強みだと思う。人の弱さを抉り出すように描写することで、「人は強くなれる」という側面が強調されてくる。人は、強くなるためには自分の弱さを認めなければならない。
 でもこの話、そこらじゅうに、優しさが隠れているんだよな…。


今と昔の話

2011年07月22日 13:48

■昨日と今日は講習。昨日は午前から2コマ、今日は午後から3コマ。室内のテキスト主体の講義なのでやりやすい。クーラーは本当に文明の利器だ。
 さて、ここで問題です。「文明の利器」という言葉の意味を30文字以内で答えなさい。(4点)
 国家試験の講師って、責任重大責任重圧な立場だと思うのだけれど、僕って、ほら、責任取りたがるくせに責任感ない奴じゃない?(誰)だから未だに、自分なんかがこんな立派な仕事していていいのかなあ、と思いながら舌先三寸で話をしてるんですけどね。教育や指導の「基本」が、そっくりそのまま実地での「理想」として機能していれば、我々も言うことがないのだけれど…、なんだか虚しさを覚えますね、どうしても。仕方がないのかなあ…、そうかなあ…。
 新しい世代、時代を担う者たちが、少しずつでも変えていかなきゃ立ち行かなくなってしまうのは必然なんだけれどなあ。それこそ、社員である人材が「人財」と呼べるような存在に、大切で有能な財産となるように先人者は進んでいかなければいけないのだが、どうなんだ。

■昔話。
「おいカメ、あの丘まで競争しようぜ!」
「いいけど、条件がある」
「なんだ」
「競歩対決にしよう」
「競歩?」
「跳んだり走ったりしてはいけないこと」
「…」
「どうせ俺は歩くの遅いからいいだろ?」
「…」

思ったり思い出したりしたこと

2011年07月21日 20:00

■目の前の問題に対して見て見ぬ振りをするのは不味いけれど、見ている振りをしている奴も多いと思うんだ。

■今日から水分補給をスポドリから麦茶に切り替えた。ノンシュガーノンカロリーのものだったけれど、水分の取り過ぎも健康に対しては良くない。また、どうしてもジュースの類を飲みすぎてし合う嫌いがあるので、糖分過多を避けるためもある。塩分補給は塩飴をたまに舐めておくことにする。
 麦茶に砂糖を入れるのは何処の家だったかな…、少なくとも奥森先生(とある漫画の心療内科の先生です)の家ではそうはしていなかったことをふと、思い出した。つい最近、彼の下の名前(平仮名なのですが)が漢字表記だと「一依」であるという裏設定を知って、そうなのかー、と非常に感銘を受けた。知らなかった。

■ウィルキンソンのジンジャエール(500ペット)買った。沢山飲めて嬉しい。でもでも、からーい!

 と書いた後に、「なにが『でもでも』だ、年甲斐もなく、女々しいな己は」と悲しくなった。

■なんだろう…、淡々と面白いな。

【○】「絶園のテンペスト・1」城平京・左有秀・彩崎廉

2011年07月21日 13:45

 ある日、魔法使いの姫君が樽に詰められ島流しにされた。
 ある日、ひとりの少女が唐突に殺され、犯人が捕まらず時が過ぎた。
 そしてある日、復讐と魔法をめぐる、時間と空間を越えた戦いが始まった!

 ということで、読みました。
 ヘアピン男子。始まったばかりの物語。
 しかしこれはきっと、とある物語の途中経過。昨今の城平ミステリがそうであるように、ファンタジー(SF?)と現代劇の境界線が本作も興味深く、しかし本作にして言えば第1話における「魔法」の挿入の仕方が露骨に唐突で、その一点のみが読者が付いていけるかどうかを明確に分けてしまっているようでなんとも。これから何が始まり何が変わろうとしているのか、製作陣が意図的に隠している情報が多過ぎる予感。
 「物語が何処へ向かうのか」という面白さが待っていることを信じつつ、続きも読みます。


【◎】「オハナホロホロ」鳥野しの

2011年07月18日 19:46

 翻訳家・摩耶は、同性の元恋人・みちるとその息子・ゆうたと一緒に暮らすことに。そこには同じマンションに住む、ゆうたの父親の過去を知る俳優・ニコも毎日のようにやってきて―――。“家族”のようでそうではない4人が織りなす温かな日々。期待の新鋭が描く、切なく愛おしい想いが溢れる同居生活グラフィティ。

 ということで、読みました。
 ウミノ組か…、成る程、と色々と納得。淡々と染み入るような描写が素敵です。
 プリン好き幼児ゆうくんのキャラクターが目立つので、お子様メインか、と思わせておいて、実はしっかり大人たちの物語。ひと癖もふた癖もある人間関係をさらりと描いて見せている背景には、誰も彼もが「自分はひとりだけなのではないか」という寂しさに満ちた叙情で幾らでも深読みが出来るからで、それは逆に言えば、割と皆、自由奔放に生きているんじゃない? という勝手なことを言うことも出来る。でも、それは「自分を救えるのは自分だけ」という悲しい結論を招きかねず、そうした彼ら彼女らを現世に留まらせるのがゆうくんのようです。


今日、思ったこと

2011年07月12日 19:39

■積乱雲がもくもく大きくなっていく様子を眺めてると、壮大なアハ体験を味わえます。全然、飽きない。
 お試しの際には十分な水分補給を!

■自動車の運転中に携帯電話の使用をすることは、法律で禁止されている。ハンズフリー機能に頼ったところで、「運転中の携帯電話の操作」に含まれる「電話を使用した通話」であるところは変わらず、手が触れているか否か、という部分を除いているだけであるハンズフリー機能というものが、いわゆる「法律の抜け穴」であるところは誰もが暗黙の了解として通っている道なのだろう。
 ところで、「ケータイで誰かと話す」という行為が著しく運転能力や注意力の低下を招くのには変わりないと私は思うのだが、似たような現象が運転中には起こり得る。それは、これが同乗者と話すのに夢中になって事故りそうになるのと同じことではないか、と思うからだ。これはもう、ルールやマナーやモラルといった視点からの話ではない、人間が同時に幾つの関心事に対して意識を払えるか、という能力を分析する科学になってしまうので個人的にはそれくらいしか言及出来ないのだが。

■あっついなー、ポキニコある? ポキニコ。
 えっ、知らないの? 凍らせて半分に折って食べるシャーベットアイス。
 えっ、チューペット?
 なにそれ?

【○】「花と奥たん・1」高橋しん

2011年07月11日 19:37

 「最終兵器彼女」の大ヒット以来、ファンファン待望の久々のスピリッツ復帰作。
 巨大な花のほとりで夫を待ちながらひたすらエコライフを送る奥たんの日常は、ほんわかしつつ、意外にきびしい!

 ということで、読みました。
 旦那さんを待って、毎日、洗濯をして、掃除をして、畑仕事をして、ウサギの世話をして、美味しいゴハンを作って待ちわびる「奥たん」の話。それだけです。本当にそれだけで、なんとも和やかで穏やかな空気がそこかしこに流れていて…、けれどもほんの少し、彼女の傍らに余計な風が吹けば、具体的な説明や描写はないのに、「ああ、この世界は放っておけばやがて終わってしまうのだな」と漠然と読者が感じてしまうような描き方がなんともいえず悲しくなる。
 「生きるための方法論」ではない、「生きるとは即ち○○である」を優しく優しく、けれどもちょっと切なく、描いた物語。


夏空

2011年07月09日 19:31

■梅雨明けしたみたいですが、梅雨らしい雨の降り方は1日か2日か、それくらいしか印象がありません。空梅雨という奴か。空蝉、みたいな。違いますかそうですか。空に浮かぶ入道雲がまさに夏空を現わしていて、その下にいる我々、暑いやら苦しいやら。入道雲には夕立を期待してしまいます。夕立の後は、確かに湿度が上がって考え物なのですが、同時に空気が冷たく切り替わるときもあって、夕涼みはなかなかいいものです。こういうときにビールが飲めればな、と思う。

【○】「木製の王子」麻耶雄嵩

2011年07月07日 21:41

 比叡山の麓に隠棲する白樫家で殺人事件が起きた。被害者は一族の若嫁・晃佳。犯人は生首をピアノの上に飾り、一族の証である指環を持ち去っていた。京都の出版社に勤める如月烏有の同僚・安城則定が所持する同じデザインの指輪との関係は? 容疑者全員に分単位の緻密なアリバイが存在する傑作ミステリー。

 ということで、読みました。凄いぞ、こりゃあ。
 隠棲する家族の存在と崩壊。これはただのミステリである、と一言で片付けられることは誰にも出来ないだろう。作中に登場する、ある一族の生と死の構図。こんなものを良くも思いついたものだと唸った。地から天に向かう希望と救いを描くと同時に、完全にこの世界は閉じている。絶望的なまでの空気が支配するひとつの世界の終わりを傍観してしまった。
 本作のメインディッシュ、容疑者全員に分単位(嘘偽りなし)でのアリバイが存在するという時刻表トリックの比ではない超絶難度のアリバイ崩しも物凄かったですね。正直、本当に分刻みで進行するタイムテーブルは眺め続ける気力が湧きませんでした…、勿体無いことだとは分かっているものの、アリバイの検証の場面は斜め読みしてしまったくらい、本当に本物のアリバイ崩しが楽しめること請け合いです(それゆえに真相を聞かされたときの衝撃も大きいのですけど。全員台本通りの共謀って! でも、一族揃って共犯ってセンは議論の段階で出てきてしかるべきですけれどね)。
 如何にも麻耶ミステリな様相を呈している、整然とした家計図が物語る「聖家族」の秘密。犯行の動機は狂気に他ならず、しかし当事者にとっては絶対的に論理的な結末…、否、それは始まりなのだ。常人には到達することなど出来ない高尚な世界なのだ(本作って、やたら登場人物が多いようにも思うのですけれど、各章の冒頭などでほんの一場面だけ登場しているような人たちって、白樫家の面々の本名で出ているわけですよね?)。魔、か…、酷いな、ホントに。


066

2011年07月07日 00:01

「今日、七夕だよね。織姫と彦星になんてお願いした?」
「いやいや、だからね…」

自転車

2011年07月06日 20:00

■自転車買いました。嫁さん用にコンパクトな折りたたみ自転車です。
 ホームセンタなどを巡って安いものを探したりしたのですが、雨に当たってフレームが錆びてたりするのですよね。
 そんなとき、Amazonでなんとヨンキュッパ。即決。
 送料込みでも相当安いぞ、と今日届いたのでウキウキです。
 ライトも変速機も付いてないけど、この値段だもの、納得納得。タイヤもしっかりしてるし、どうして新しい自転車ってワクテカしてしまうのでしょうね。学生時代のマンションに置いておいた自転車を4度も盗られた僕が言うのもアレですが。

065

2011年07月06日 00:01

 目が覚めると、そこは見知らぬ部屋のようだった。
 何のためのものか分からない機械がそこかしこに置いてある。工場なのか。
 寒い。物凄く寒い。冷凍庫か何かの中なのか。
 何かにぶら下がっている。手首に痛みを感じて見ると、腕輪がはまり、鎖で吊るされていた。
 足元には茶色い板。靴は脱がされており、裸足の裏がぬるぬると滑る。何だ、この板は。
 板は一辺が100センチほどだろうか、鉄骨で固定されており、端には爪先が届かない。
「やあ、カズイ。ゲームをしよう」
 突然、男の声がした。肉声ではない。録音された音声を再生されたような。
 ゲームだと? こうして人を吊り下げて、鎖で監禁して、それはゲームをするためだというのか。
「お前は他人を省みず、過去を顧みず、自分の利己のみを糧に生きてきた。
 誰かが生きるためには、誰かの犠牲を伴わなければならない。それをお前は常に強いてきた。
 他人の痛みを知るものであるのなら、それも許されるだろう。だが、お前は違う。
 お前はただ、自分に苦痛が訪れるのを避けるためだけに、他人を盾にし続けてきたのだ」
「黙れ! 知ったようなことを言うな!」
 ついそう怒鳴り返したが、男の声は止まらない。こちらの声が聞こえていないのだろうか。
「今日は私が、私の利己のために、お前を試すとしよう。
 お前の足元にある板は、木でも、鉄でもない。…紙で出来ている」
 そして、一枚の紙の上に、砂糖菓子のマットを作って敷いてあるものだ。厚さは30センチ」
 紙! 人間一人を支えている紙とは、厚さが何センチあるというのか。
 だが、それがどうしたというのだ。ゲームとは、一体。
 裸足の足の裏がぬめるのは、その砂糖が体温で溶けつつあるから、ということか。
「気づいているか? お前の首には、お前自身の命を握る首輪が付いていることに」
 そう言われて初めて、革で出来た首輪が首元に巻きついているのが分かった。
 どうやら首輪に付いたロープか何かが、後頭部から頭頂、そして…、どうやら、天井へ伸びている。
 今はまだ頷くことくらいは出来るが、このまま足元が溶けて30センチも下がったなら…。
「お前がそこで何もせずにいれば、お前はその首輪に命を奪われることとなる。
 しかしそこから逃れる方法はある。そのマットの15センチ下は、一面がカミソリで出来た剣山となっている。
 そして20センチ下には、お前の首輪を外すことが出来る鍵が埋まっている。
 考えろ、それらを巧く使えば、助かる道が生まれる。全てはお前次第だ」
 体温で溶ける、厚さが30センチしかない砂糖菓子のマット。
 その厚みが半分になったところにある、カミソリの剣山。
 冷凍庫と思しき部屋。痛みを伴うことで生まれる、脱出の機会。
 莫迦な。
 なんて莫迦なことを考えるのだ。
 そんなことで、人を窮地に追い込んで、操って、それでどうなるのだ。
 それこそ自分勝手だ。利己主義だ。人のことなど言えるものか。
 男の声は全てを無視するかのように、最後の言葉を告げた。
「お前が私の利己のために犠牲となるか、それとも、お前がおまえ自身のために自分を犠牲にするか…。
 決断するのはお前だ。…そうだ、ゲームはもう、始まっている」
 叫び声。己の喉から迸っているのだと気づいたのは、数瞬の後だった。
[065]の続きを読む

【○】「二丁目路地裏探偵奇譚・2」コバヤシ テツヤ

2011年07月03日 19:38

 今日も今日とて仕事のない探偵事務所に運び込まれてきた謎の少女エミリーは、なんと人造人間(フランケン)。張り合う自称吸血鬼アリス、所長とその助手ショコラとの三角関係、と事件は常に事務所内。大好評の非本格探偵4コマ、待望の続刊登場!

 ということで、読みました。
 相変わらずの表紙の黒さが好きです。
 本編も相変わらずのゆるゆるっぷりが継続。冒頭カラーのショートからして笑かして頂きました。人造**とか登場してきましたが、やはり相変わらず何が本当で何が嘘なのか見抜ける人でないと本書を楽しむことは(嘘略)。キャラクターは確立しているように見えるのにちっとも本性が見えてこない面白さ…、っていう言い方はあまり面白がっていないような感じですが、かしこまって読むような本でもございません。後半のラブコメっぷりがこそばゆくて仕方ありませんね。


限定解除

2011年07月02日 19:40

 マルチタスクでしばらく仕事をこなすことになりそうなので、禁煙を解除。
 一本目は旨かったけれど、その後は、まあ、ああ、こんなもんだな、くらい。
 とにもかくにも、一度煙草を買ったら20本を吸わないと終われない、ということを肝に銘じると巧くいきそうなので、取り敢えず一箱だけ買ってみた。次を買うかどうかは、また随分と葛藤が必要になると思われます。脳内会議では僕の議決権はゼロに等しいので、年輩の先輩とかがまた適当なことを言って僕に吸わせようとしてくるでしょう。例の同僚の兄ちゃんはまだ続いているというのに、情けない話です。段々どうでもよくなってきた頃合だ、という話なのですが、要するに。


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