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【◎】「殺人鬼 ‐‐覚醒篇」綾辻行人

2012年01月31日 20:53

 伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。双葉山に集った“TCメンバーズ”の一行は、突如出現したそれの手によって次々と惨殺されてゆく。血しぶきが夜を濡らし、引き裂かれた肉の華が咲き乱れる…いつ果てるとも知れぬ地獄の饗宴。だが、この恐怖に幻惑されてはいけない。作家の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受けているのだ。―グルーヴ感に満ちた文体で描かれる最恐・最驚のホラー&ミステリ。

 ということで、読みました。
 最初に本書を読んだのは中学生のときだったか。ノベルスでした。今回は角川文庫の改訂版。そうして15年ぶりに読み返す形となった「殺人鬼」ですが…、いやあ、やはり傑作だわ…。双葉山の殺人鬼。残忍、残酷、凄惨、残虐、非道。幾ら酷い言葉を尽くしても彼奴には足りないのだろうなあ、恐ろしい生き物だ、奴は。無理を承知で、映画化されればいいのに、とニヤニヤしながら考えてしまいます。
 しかしまあ、後書きで綾辻氏が述べているように、きょうび、単純に読者が眉をひそめるような残酷描写など溢れるほどあるわけで、それこそ、単純にグロいだけのオハナシに価値は見出せないものです。本書の面白いところはミステリ的試みによるところも大きくて、全編に張り巡らされた作者の企みなんかは物凄い(ヤッケの色とか、分かってしまえば大胆過ぎる目立ちまくりの伏線ですよね)。この真意を目の当たりにしたとき、読者への驚きは倍になって襲い掛かってくる。こんな表現が偽りなく真実なのも本書の強み(物語のラストで、登場人物が2組、つまり「犠牲者の数」=「殺された人数」が2倍、という笑っちゃいたくなるような強烈な衝撃!)。


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【◎】「真夏の方程式」東野圭吾

2012年01月25日 20:41

 夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。仕事で訪れた湯川も、その宿に滞在することを決めた。翌朝、もう一人の宿泊客が変死体で見つかった。その男は定年退職した元警視庁の刑事だという。彼はなぜ、この美しい海を誇る町にやって来たのか…。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。

 ということで、読みました。
 読んでいる最中、これは刑事加賀シリーズなのではないか、と首を傾げそうになったのが正直なところ。なんだか本当にガリレオシリーズの中の一作に素直に混ぜて良いものかと読者が途惑ってしまいそうなくらい、なんだか刑事モノみたいな社会派ムード。そして矢鱈と人当たりが良いように思えてしまう湯川。否それは相手が大人だろうと子供だろうと、意志や意見を妥協せずに主張し反映しようとする姿勢の表れなのだろうか。本当、子供が相手でも大真面目に会話をしようとする姿勢は、ある意味、真摯なのだけれど(濡れた紙で空気を遮断する件が伏線になっているのは流石に遣り切れない)。
 様々な人たちの様々な思惑が交錯することにより成立した犯罪の行方は本当、誰にも推測出来なかったのだろうかと諦め半分で読了後に重い余韻を感じてしまいましたが、この事件の全体像を素人が俯瞰することは至難の業だろうなあ…。


メモ(ero)

2012年01月24日 13:25

 「euphoria」という大人ゲーが最近気になっちゃって仕方ないんですけど…。
 覚え書きです。

【◎】「奇面館の殺人」綾辻行人

2012年01月21日 22:22

 似すぎた男との出逢いが推理作家・鹿谷門実を奇怪な館へと誘う。待ち受けるはいかなる難事件か? 「十角館の殺人」にはじまる綾辻行人の「館」シリーズ、待望の最新刊!

 ということで、読みました。
 待望の新たな「館」は「吹雪の山荘」! 真夜中に起きた殺人事件と、前代未聞の状況下で開陳される推理談義。絵を想像するだけで、怖いというか何処か滑稽というか…、惨劇が始まった途端(「仮面が取れないんですけどー」と皆があたふたする朝!)、苦笑いしてしまうとは。とにかく異様な環境が格別の目晦ましとなって本書の全編を覆っている。そうしたら遺体を含めて人物入れ替えが行われていると考えるのは必至なのですが、この辺りは非常に巧く処理されていると思います。
 事件の規模に対して物語の分量が割と多いのですが、読んでいる最中は全く気にならず、ただ誰と誰が話をしているのか、というのが始終分かりづらいのはどうしようもないのだろうけれど、本作の一番の瑕疵と言えるかもしれません(登場人物表もないし、全然本名が示されないしで、なんらかのトリックが仕掛けられている、くらいは誰でも分かってしまうので、随分といじましい。初期の本格ミステリにおける「人物の描けていなさ」の姿勢を突き抜けて「人物の記号しか描いていない」という開き直りにまで到達してしまうと、本書のようになってしまうのですね)。その代わりというか、終盤の推理劇はたっぷりのボリュームで、とある「衝撃」に向けてじわじわと地を固めてくるスタンスはたまりませんね。
 ところで、「影山」という苗字は全国に役7500人とも、25000人とも言われるようです。その中から数名の同姓同名、同年月日生まれの男性を見つけ出す、という行為…、本格ミステリ的ご都合主義と取るかどうか、さて。

 そんなわけで、非常に面白く読んだのですが、物足りなさは最初から最後まで感じ続けてしまうのが正直なところ。「館ミステリ」は最早、ミステリ界におけるひとつのブランドになってしまっているのでしょうね。読者の期待値が高過ぎる。全十作を想定しているという綾辻氏にはボーダーラインの高い仕事となってしまいそうな次回作に、それでも読者は期待してしまいます。


【◎】「マスカレード・ホテル」東野圭吾

2012年01月21日 11:18

 都内で起きた不可解な連続殺人事件。次の犯行現場は、超一流ホテル・コルテシア東京らしい。殺人を阻止するため、警察は潜入捜査を開始し・・・。1行たりとも読み飛ばせない、東野ミステリの最高峰。

 ということで、読みました。面白かった。
 犯人不明、標的不明。しかしそのホテルの中で、恐らく殺人が行われようとしていることだけ分かっている、なんて凄い導入から始まる本作。一般市民の知らないところで、刑事が潜入捜査官としてホテルマンに扮している、なんてことがないとも言えない、と考えると不謹慎にも面白いですね。一体、どうやって犯人に迫るのかが読みどころなのですが、少しずつ少しずつ、捜査陣の情報が明らかになっていくに連れ、ホテル内で起こる小さな事件の積み重ねの中に、大事件の伏線がキッチリ仕込まれていて、ああ、それがここに繋がってくるのか、と最後には半分興奮で震えてしまいました。東野ミステリの真骨頂ですね。


特に進展がない

2012年01月17日 20:43

■今年の日記が謹賀新年しか言ってないに等しいよ! 大変だこれ日記ブログじゃねえ。

■甲府ではこの冬、初雪です。多分。街の方では。
 天気予報では雪なんてちっとも言ってなかったのに、起きたら積もっていてびっくりしました。それでも2,3センチのもので、クルマが埋まるようないつかのようなものではない。タイヤもノーマルのままなのに…。さて、日中、というか日が出てきて少ししたらみるみる溶けて、昼前には雪なんて何処にもない、というような乾燥しまくりの冬です。本当に乾いてる。風邪の原因となるウイルスさんは乾燥していると繁殖率が高まるみたいなので、我が家の加湿器も絶賛稼動中。ついついストーブガンガン焚いてコタツに潜りたくなりますが、控えめにしないといけないな…、しかしどんどん寒くなるぞ。どうしたことだこれ。
 以下、過去ログ。

■いつでも全力を出さなければいけないということはない。しかし、いつでも実力が出せるようでなければいけない。

■「ブランドにこだわりがある人」というとそんなに多くないかもしれないけれど、「メーカーにこだわりがある人」と言い換えればそれは格段に多い比率になる気がする。

■名誉挽回のために幾ら頑張っても、付いた汚名が綺麗さっぱり返上されるわけじゃない。社会人はそこんとこ忘れないように。

【◎】「キノの旅・15」時雨沢恵一

2012年01月17日 20:33

 読みました。
 いつもながらの安定した軽い読み口に、淡々と世界を巡り歩く人々、唐突に描写される暗い情景。それをものともしない、というよりも、大きな世界の中には小さな世界が無数に転がっている。小さな世界の住人は、その外側にある無数の異世界を知ることもなく、知る必要を感じることもなく生き続ける。物語の世界の外側にいる我々は、常識の秤を一度忘れてこの物語に取り組まねばならない。多くの世界を知る旅人の視点は、この物語の中では、神に近いとも言えるから。
 なんてことを、読了後、表紙を見て思うのでした。幾らでも内容を膨らませられそうな話ばかりなのに、非常に淡々と話が進んでいくのが、言葉数少なにぽつぽつと語る誰かさんみたいで面白いですよね、毎度のことながら。
 「犯人のいる国」が予想外にファンタジー・ミステリしていて痺れた。フィニッシング・ストロークの威力が凄い。


【○】「鉄楽レトラ・1」佐原ミズ

2012年01月09日 20:17

 かつて夢をなくした少年と少女。
 光と影は再び出会い、今までと違う“明日”を紡いでいく――
 『マイガール』の佐原ミズが描く等身大の青春譚。
 細く、強い――“絆”の物語。

 ということで、読みました。この梗概は、これから、ということなのかな。
 まだ何も始まっていない物語。少年少女が思い切って何かを始めるためには、スタートラインに立つにも少しばかりの思い切りではとてもとても足りない。背中を後押ししてくれる人とか物があれば勇気も出るのだけれど、イマドキの子供って後ろ盾も少ないし、「ユウキ? なにそれ?」みたいな世界に生きてしまっているので、昔で言うところの冒険心に欠けてしまっているのですよね。彼らの勇気を育てられなかった大人の責任にするのも野暮な話。しかしまあ、まさかの習い事。
 佐原氏の輪郭の不鮮明な描写が、中高生の描写にはピッタリですね。


【△】「小学生ホストポチ」紗織

2012年01月08日 20:12

 欲望渦巻く夜の街に現れたのは、純真無垢な小学生!? 半ズボンのNO.1ホスト ポチの活躍を描く、ホストコメディ!!

 ということで、読みました。
 なんですって? 小学生でホストで伝説に…、はあ…、8歳で…、名前は…、ポチ? ポチ…、いやあ…、可愛いのは分かるんですが…、ええ…、でも舞台はホストクラブなわけで…、物凄く掴みが悪いですよね。どうしてポチなんだろう…、どうして…。ここんとこで読者は100歩譲って読み進めなきゃいけないと思うのですよ。後はお子様ならではの無邪気さと純粋無垢さで引っ張っていくのですけれど…、だからボク? ここはホストクラブなわけで…、半ズボンの可愛い男の子と会いたいのなら、お姉さんたちは小学校へ行けばいいわけで…。


【△】「変態生理ゼミナール」TAGRO

2012年01月08日 20:06

 読みました。
 タイトルからは想像も出来ない、しかし読み出してみれば成る程、「タイトルそのまんま」加減。うわあ…、読むの止めとけばよかったなあ…、と、ちらりと後悔の念に駆られる短編集。どれもこれもが生理的に相当キツイ作品ばかりです。ところがTAGRO氏の同系列作品「変ゼミ」はきっちり読んで所持しているという不思議。本書は「変ゼミ」のプロトタイプというか、同じコンセプトで世の中のセクシュアルに「変態」的な諸々を「学問」「研究」「追究」しているお話なのですが、本書のがキツかった。描写がストレート過ぎて付いて行くのが精一杯…、というか、無理でした。とてもとても頑張って読み終えました。


【○】「ダーリンは外国人・2」小栗左多里

2012年01月06日 19:23

 「国際結婚はロマンティックでアモーレな世界ばかりではない」。そんな事実を描いた第一弾、「ダーリンは外国人」。続編であるこの「ダーリンは外国人2」も、「うっとり」とはほど遠い「ええっ!?」や「ちょっとちょっと」、あるいは「ふーん」な出来事を紹介しております。しかし、この続編はとくに「国際結婚だから」というよりも、「目の前にいる人が独特な感じ」なので観察日記をつけている、といった方が近いかもしれません。

 ということで、読みました。
 やっばい…、もっと面白がって住む国や世代のギャップを楽しむ本として読めばいいものを、ついつい真面目な顔をして読みふけってしまった。元々住んでいた土地が違う、慣習が違う、考え方が違う、身体の作りが違う、移り住んだ先でも土地は変わる、慣習も差がある、考え方は変えられない、人種はもってのほか。それなのに「みんな同じ人間だもの」なんて軽く一言で全てを受け入れられるわけがないのです。ここで綺麗事を言うつもりはない、他所にいる自分たちが直ぐに何かを出来るかなんて無理な話、まずは事実を、現実を知ることから…。そこから何が始まるか、何を始めるかは、その人それぞれ。

【△】「鹿男あをによし・2」万城目学・梶原にき

2012年01月06日 19:22

 読みました。
 鹿男! そこに繋がってくるのかい、とビジュアル的にもなかなかのインパクトで面白うございました。
 サンカクについては、やはり、なんとも分かったような分からなかったようなで、もやもやです。
 鹿ポッキーか…、鹿プレッツェルとか、アリかもしれない。喉に刺さったりしたら危ないから、棒状のものはあげるのはよろしくないのかしら。ところで、奈良公園の鹿は裸で積んであっても販売中の鹿せんべいを狙わないらしいですよ。じっと待てば優しい方が下さることを、鹿たちはちゃんと分かってらっしゃるようです。


【○】「おたくの娘さん・7」すたひろ

2012年01月06日 19:20

 ギクシャクする叶と耕太の関係。2人が仲直りするカギが、10年前の彼岸荘にあった。先生と管理人さんに隠された重大な秘密とは―!? 今語られる2人の過去。もうひとつの「おたくの娘さん」の幕が開ける―。

 ということで、読みました。
 不意に始まった過去編。語り手は先生さん。彼と、妙子(管理人さん)の話…、ネグレクトに代表されるトラウマティックな深く思い話から、これはもしや親子か? 身内か? そんな読者の思惑通りに語られていく物語は、ぐはッ、強烈なフィニッシングストロークへ…。ギャグとラブコメを求めるシリーズ読者には、このシリーズの中盤辺りは重過ぎて遣り切れないばかりだったのだろうなと推察出来ます(カバー裏を参照)。しかしなあ…、ああ語られたら、ああしかないんだろうなあ。人生、何が何に繋がるか分からない、うん。


【◎】「ネムルバカ」石黒正数

2012年01月06日 19:17

 大学の女子寮で同室のセンパイ&コウハイ。バンド活動に打ち込むセンパイは、いつも金欠ピーピー状態。これといって打ち込むもののないコウハイは、とりあえず「古本MAX」でバイト中。ぬるま湯に頭まで浸かったような、でも当人にはそれなりに切実だったりもする「大学生」という不思議な時間…。ぐるぐる廻る青春のアレやコレやを描いた大学生日常ストーリー♪

 ということで、読みました。
 モラトリアムな地位にいる現代の大学生。好きなことを一直線に追い求めて見えないはずのその終着点に怯えてみたり、自分は何がしたいのかがさっぱり分からないがために、勢いと惰性を繰り返して生きることしか知らない世代。物凄く「現実的」な部分がそこかしこに伺えるのだけれど、敢えて真っ直ぐ突き付けずに笑いで誤魔化して見せる辺り、「現実を見ない現実人」を描いていて変にリアル。
 連作短編集の体裁を取っているけれど、きちんとオチていたりあっさりし過ぎな閉幕だったりとバラエティに富んでいて、その辺、やはり石黒氏は巧い。


【◎】「花のズボラ飯」久住昌之・水沢悦子

2012年01月06日 19:14

 単身赴任の夫を持つ主婦、駒沢花(こまざわ・はな)、30歳。
 花は今日も自分のためだけに、ズボラだけど美味しいご飯を作ります!

 ということで、読みました。
 奇を衒わず、かといって素朴と呼ぶには手抜き…、いやいや、最小の手間で最大の美味さ、これぞ庶民の味。というかタイトルにも出てるんだから、ここは潔く「ズボラ飯」と呼ぶのが一番かもしれません。何せ冒頭の1ページ目からそれはありありと露見してしまっているのだから…。それゆえに全力を尽くして奔走するかの如き調理風景、「うまそー!」と思わせてしまう至福の食事風景。こんなにも幸せそうな「ひとりごはん」を描いた話があっただろうか! 単身赴任のゴロさんが帰ってきた日には、そりゃあもう幸せな食卓が待っている…、のかな?


【◎】「高杉さん家のおべんとう・2」柳原望

2012年01月06日 19:12

 無事大学に職を得た温巳。そして最初は距離を置いていたはずの久留里が温巳に抱く恋心。大学の同僚になる小坂さんも温巳へのアタックを開始!? おべんとうを通じてそれぞれの気持ちを通い合わせ始める3人の思いの行方はどうなるのか? ますます絡まりあう複雑な気持ちが加速するハートフルおべんとうコメディ第2集! 今回もクネクネさせます!

 ということで、読みました。
 食にまつわるエピソードをまとめた漫画は多いけれど、自分でも作ってみたくなる話はやはり良作。お弁当というところがやはり軽い切り口でいいですよね。今回は久留里に料理の師匠が登場。いいですねえ。ハルもそうなのだけれど、自分たちだけで頑張ればそれでいい、とはなかなかいかないものです。それだけじゃなくて、頑張れればいいけれど、そもそも自分たちだけでは頑張れないことも、沢山これから出てくるだろうから、先輩やら友人やらにはもっと素直に頼ったり、場合によっては甘えることも学ばなければいけないのですよね。相手に自分の弱さを見せることは、最善ではないが悪にはならないはず。


【◎】「高杉さん家のおべんとう・1」柳原望

2012年01月05日 22:46

 読みました。
 突然生まれた、世代ギャップの「家族」のふたりのお話。料理と人情を併せて描く物語は割とよく見掛けるものの、「おべんとう」を中心に話を広げていくのはなんだか新鮮でした。あと、地理学と「食」とを結び付けようとする考え方は面白いかもしれない。衣食住の三大原則は、当然人の住む地域によって変化が見られるもので、幾らでも学べる要素は見つかりそうです。
 柳原氏の独特の絵柄と言葉足らず舌足らずのせいでどうしてもまだまだアクが強いように思われる久留里ですけれど、もっとみんなと打ち解けられればいいな、と素直に思いました。
「あ?」は酷いよ…。


【◎】「苺ましまろ・6」ばらスィー

2012年01月05日 22:43

 読みました。
 抜群の可愛さと面白さが両立している恐ろしさは顕在。というか、健在。可愛きことは良きことかな、なんて遠回しに褒めずに、「可愛いは正義!」と言い切られたのが分かるような気がします…、そうかな、どうかな。同じ場所、同じメンバ、同じようなことをしているだけなのに、どうしてこうもバリエーションに富んだふざけっこが出来るのか。これぞ子供の強さ。
 小学生以上中学生未満って、そうだよなー男子も女子も一番莫迦やってた頃だよなー、とついつい童心に返って、いやいやこんな莫迦やってねーだろ、流石に! とツッコミを入れました。


【◎◎】「それでも町は廻っている・8」石黒正数

2012年01月05日 22:42

 読みました。
 けらけら素直に笑っていると思わぬところで考えさせられる(読書感想文においてこの常套文句は如何にも考えなしで自分でも苛々するのですが)、ただのギャグ漫画ではないシリーズ。巻を重ねるごとに益々完成度が上がっていくように思えるのは気のせいだろうか…。笑える、楽しい、面白い、と色々な言葉で褒めたくなるのだけれど、ある人がこんな表現をしていて腑に落ちた。語られる小さなエピソードはゆるゆるな空気なのだけれど、それらが積み重なることで揺るぎ無い世界がそこに生まれている。漫画家冥利、読者冥利に尽きる世界観。


【◎◎】「それでも町は廻っている・7」石黒正数

2012年01月04日 23:00

 読みました。
 あー、面白かった。あれもこれもそれもどれも面白かったです。毎度毎度、密度の濃いドタバタで、しかしプロットがしっかりしているの、一見、バタバタして終わった話のようでも、後から読み返してみると筋が通っている話だと気づかされたり、その逆に普通なら違うところで「落とす」ところを、これはもう作者が意図的に落としどころではない伏線を使っているな、と読者が物語を解釈する余地を残すだけの余裕が与えられていたりで、ちっとも飽きることがないシリーズだと思います。
 けどUFOの話だけはピンと来なかった。誰か教えてー。


【◎◎】「それでも町は廻っている・6」石黒正数

2012年01月04日 22:59

 読みました。
 平凡なはずの日常の数々が視点人物を変えるとこんなにも面白くなってしまう。友人知人に恵まれ、世界に恵まれた人々のお話。てな具合に、真面目に読み解くことも出来なくもないのだけれど…、こういう話こそ、余計なことを考えずに目の前で起こっていることの面白さをそのときそのときの気分で楽しんでしまえば、それが一番なんだろうなあ、と思いました。それは日常ゆえ、当たり前の日もあれば特別な日もあるでしょう、ええ。だからこそ生きる、唐突な非日常。ざっくばらん。
 どうして時系列ばらして掲載してるのでしょうね。


謹賀新年

2012年01月03日 23:01

 飾り立てないお正月です。
 テレビがないと紅白も箱根も見なくなるのね、やっぱり。
 カーラジオで優勝大学は知ったけど。
 御節のような、雑煮のような。あまり贅沢もせず。
 ブックオフが正月恒例、本半額セールを実施していたので、彼方此方訪ねて幾らか買い込みました。
 コタツで本を読みながら寝正月です。
 体調不良にならないようにだけ気をつけて、正月休みを満喫します。
 仕事始めはもう少し先なので、もう少し色々休もう。
[謹賀新年]の続きを読む

【◎◎】「苺ましまろ・5」ばらスィー

2012年01月03日 22:53

 読みました。
 美羽のボケが連続する辺りは非常に好きで、ばらスィー氏の作風が完全に確立したんだなあ、と確信して安心して読んだ。何処を読んでも面白い。テレビジョンにこだわる美羽とか、ただただ横っ腹が痛い美羽とか、よじれるくらい笑った。腹が。こういうのは本当、ツボに入ったら幾らでも何処までも面白いので、好き嫌いが分かれてしまうのだろうなあ、と思う。「コイツになら何をやらせても面白い」なんて、売れっ子芸人みたいな紹介をしたくなるちびっ子である。そういえば本書は頭から終わりまで延々と彼女がボケている。ボケボケだ。


【◎◎】「それでも町は廻っている・5」石黒正数

2012年01月03日 22:50

 読みました。
 相変わらず物凄い完成度の短編シリーズ。ギャグあミステリありサスペンスありホラーありSFあり。つらつらと書き出してみたものの、全く偽りなし。そこに下町の人情ものあり少年少女の成長物語もありで、贅沢過ぎるな、ホント。いわゆる「日常系」コメディの「何処を読んでも面白い」ところに加えて、各エピソードのラストに放たれたインパクトが実に快い。何も考えずにパラパラ読んでいっても面白いし、繰り返しエピソード間の伏線(!)を探しながら読み込んでも面白い。どんどん面白くなるのが読者のくせになんだか悔しい。


【◎◎】「それでも町は廻っている・4」石黒正数

2012年01月03日 22:48

 読みました。
 誰が言ったか、「それでも店は廻っている」。非常に的を得た表現だと思います。繰り返す日常は、誰が何をしても繰り返していく。だったらその中でも一番、楽しい、面白い、そんな日常を繰り返したいものです。マジで。安定した面白さとほんのちょっとの泣かせどころがたまらない第4巻。大黒氏の凄いところは、ギャグに伏線とサゲをしっかり用意しているところで(それは冒頭と結末だったり、或いはほんの数コマ後だったりするのですが)、王道のギャグがユーモアミステリに見えてしまうことがあるので、もう大好きです。


【◎】「それでも町は廻っている・3」石黒正数

2012年01月02日 22:46

 読みました。
 滅茶苦茶なところは開き直って滅茶苦茶。畳み掛けるようにドタバタなのに、締めるところは締める。これは漫才でいうところの「オチ」というよりは、落語でいうところの「サゲ」ではないのか、とか知ったかぶりみたいなことをついつい考えてしまう構成の巧さ。メール騒動の後、「良かった、行方不明の子供はいなかったんだ」なんて、読者も一緒になって考えないと分からない台詞、そうそうお目に掛かれませんよ。カオスとプロットが時折同居する奇跡がたまりませんね。
 あと、麻婆豆腐を褒められて嬉しそうな紺先輩が可愛いです。


【◎◎】「それでも町は廻っている・2」石黒正数

2012年01月02日 22:44

 読みました。
 前後編の表題作(!)は如何にもこういうシリーズの最終回に相応しい話で、中途半端な場所にぽんと放り込まれるとかえって意外性があって面白いというか。と思ってたら偽りなしのSFエピソードまでこれまた無造作にぽんと放り込まれるし、単純に現代劇の日常系と呼ぶには「普通じゃない」ところが読者に良い意味でも悪い意味でも諦めさせる第2巻。「鈍器にしかならないような置物」には声を出して笑わせてもらいましたよ、ええ。そういう「気づいた人だけ爆笑」な伏線が凄いなあ、このシリーズ。「ゼリー島殺人事件」は本格ミステリだし。


【◎】「それでも町は廻っている・1」石黒正数

2012年01月02日 22:41

 読みました。
 日常系コミック。下町風情が若者の明るいノリで目的に向かって猫まっしぐら。どうしてもテンションがやたら高いところが目立っちゃうので、ストレートにギャグ漫画だとばかり思って読んでいると、意外に奥深い描写を見逃してしまうかも。日常系漫画の良いところですね。それゆえ、勢いだけじゃなくて、若者なりの計算高さを伺わせる展開が飽きさせませんね。タダ券の件は好きです。メイドカフェではなくて、あくまでも「メイド喫茶」なシーサイド。(まさかsuicideではありませんように)SFもミステリもあるよ!


【△】「アベラシオン 下」篠田真由美

2012年01月02日 22:38

 藍川芹の滞在する〈聖天使宮〉での連続殺人。封印された一族の過去に揺曳するナチズムの影と六本指の手痕。紀元2000年の時が満ち、正五角形の巨大な時計は秘められた深淵の扉を開く。復活の天使は空を翔るか。車椅子の少年に導かれ、絢爛たる地獄を巡るヒロインが最後に見たものは……?

 ということで、読みました。
 大伽藍を築いた上巻に引き続き、様々な知識が詰め込まれた下巻。少しずつ動き出す事件の様相は、加速度を増しながら混乱と混沌を招いていく。構想10年、とあるけれど、作者が書きたかったものを10年分書き込んでいったら荘厳な宮殿を舞台とした悲劇が出来上がってしまった、というような絢爛さ。惜しむらくは、本書が「ミステリである」ことが前面に出てしまっているおかげで、幻想小説としての醍醐味がある程度薄れてしまっていることか。それだけに、結末で提示される真相のシンプルさとそれに加わるカオスの凄いことといったら、ええ。


あけまして

2012年01月01日 10:48

 謹賀新年。
 皆様にとって幸多き一年となりますように。

 年中無休の看板を出してる店が今日は休みの模様。
「なんだよー年中無休じゃねーのかよー」
「それって去年のことでしょ? 年が替わってるから休みでもいいんじゃない?」
 屁理屈っぽいが、まあ、成る程。


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