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【◎】「密室殺人ゲーム・マニアックス」歌野晶午

2012年08月28日 18:54

“頭狂人”“044APD”“aXe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なハンドルネームを持つ5人がネット上で日夜行う推理バトル。出題者は自ら殺人を犯しそのトリックを解いてみろ、とチャット上で挑発を繰り返す!ゲームに勝つため、凄惨な手段で人を殺しまくる奴らの命運はいつ尽きる!?

 ということで、読みました。
 「殺人ゲーム」シリーズ3作目。相変わらず「ミステリのため」に人を殺す、それ以上でも以下でもない、ということをリアルにやってしまう、これ以上の本格ミステリがあろうかという凄いミステリだ(用いられるガジェットがいよいよリアル過ぎて、物語としてリアルでないのが異常にリアル)。しかも本作では、その一番の趣向が更に拍車を掛ける形となって現れている。表紙見返しの作者の言葉がそれを如実に示しているのだけれど、真実は読んでのお楽しみ。現実と虚構の狭間でトリップするような感覚。生ぬるい「ミステリ」に飽きた人は是非。

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【○+】「舟を編む」三浦しをん

2012年08月27日 18:32

 玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説。

 ということで、読みました。読み終わって分かる、装丁の面白さ。
 辞書の編纂って、地味ーな仕事なんだろうな、と思っていました。実際、こうして物語になったものを読んでも、そのイメージに大差はなく、その代わりに、驚くべき、恐るべき、情熱をもってして、長年に渡り一冊の辞書を編むために取り組む人々の人生をも懸けたかのような静かな意気込みがこれでもかこれでもかと圧し掛かってくる重みを感じずにはいられない。物語的にはあっさりとした読み口で、コミカライズですらあるのですが、それが無為に暗さを出さず読みやすいのでマルです。でも、もっともっと、ぎゅうぎゅうに、いや、風呂敷を広げて構えて物語を詰め込んで欲しかった。気づいたら途中で簡単に年月が過ぎてしまっているのが物足りなかったです。倍くらいの分量を掛けて15年間を描いて欲しかったなあ。贅沢ですかね。
 身近にある書籍としての辞書を「読みたくなる」一冊です。


【◎】「木曜日のフルット 2」石黒正数

2012年08月26日 18:27

 読みました。
 見開き2ページの掌編の連続であるので、どうしたって消化不良になってしまう話も多いのだけれど、それも贅沢なネタの消費だと捉えるべきか。本当にこんな思いつきをこんな形にしちゃってすげえなあ、という話もちらほら。それぞれ8ページくらいに伸ばしてくれないかなあ。本当、贅沢。ところで方々で言及されている鯨井先輩を始めとする登場人物の他作品との互換性ですが、スターシステム(同一の作家が同じ絵柄のキャラクターをあたかも俳優のように扱い、異なる作品中に様々な役柄で登場させるような表現スタイル)によって説明が可能とのこと。成る程。


【○】「ハルポリッシュ 2」土塚理弘・みなもと悠

2012年08月26日 18:25

 読みました。
 800円! ナイス!(本編参照)
 相変わらず殺陣(厳密には異なるが)のシーンは緊迫感が感じられていい。居合というテーマを選択した都合上、軽々しくバトル漫画にはならないであろうところに工夫が期待出来そう。しかし、ジャンル的にどうなんだろう。伝奇的な方向に向かっているような気もするし、梗概を信じて学園コメディとして読んでも色々ぶっ飛んでいて面白いのだが。しかしまあ…、あんなに楽しそうに嬉しそうに憑かれたように刀を振るう少女を他に見たことがない。魅入られるというのは、美しく、恐ろしい行為。


【○-】「人面屋敷の惨劇」石持浅海

2012年08月25日 18:15

 東京都西部で起きた連続幼児失踪事件。我が子を失った美菜子はじめ6人の被害者家族は、積年の悲嘆の果てに、かつて犯人と目された投資家、土佐が暮らす通称「人面屋敷」へと乗り込む。屋敷の中で「人面」の忌まわしき真相を知った親たちの激情は、抑えがたい殺意へと変容。さらに謎の美少女が突然現れたことで、誰もが予想すらしなかった悲劇をも招き寄せていく。論理(ロジック)×狂気(マッドネス)。気鋭のミステリー2011年進化型

 ということで、読みました。
 石持氏が「館もの」を意識して本書を書いたのだとすれば、肩透かしは否めない(「人面屋敷」って、そういうこと…)ミステリ。背表紙の梗概を読まないと物語の導入は非常に弱く、一個人の住む屋敷に皆で乗り込む、という冒頭のくだりからしてついていくのが精一杯。あとはもう石持流アンチ倫理ミステリの独擅場で、けれども通常物語の吸引力となる「犯人が誰なのか」はどうでもよい雰囲気で、やたら理屈っぽい現場の検証。やっぱりついていくのが精一杯。最後にはサプライズもあるものの、読後感(終わり方)はまた正直、拍子抜けです。そうか、ここで終わっちゃうんだ…。

【○】「flat 6」青桐ナツ

2012年08月23日 18:23

 読みました。
 5巻でも存在感は顕著であった海藤くんは、引き続き絡んできます。正直、かなり、くどい。友愛についてこんなに他人に強要する高1男子って…。自分が正しいと信じることが他人にとっても最善であるとは限らないわけで、その単純さに早く気づいて欲しかったのですが、言葉で納得させるのはやはり難しいのだなあ。平介と並べて醸し出される、これぞ現代日本男児のウェット・アンド・ドライ。肉食とか草食とかそういうレベルで語られるものではないのです、既に。水か空気か、そんな感じ。
 潔く、自分が信じる善悪に基づいて行動する幼児を見習え!


【○】「カッパの飼い方 10」石川優吾

2012年08月21日 18:22

 朝晩気付けば霜が降り出した頃、いつもの公園に激震が走った。「ヘラクレス妊娠」――!! メスだったの…? 相手は誰…? カッパ仲間たちの一大騒動が始まる!!

 ということで…、いやいや、梗概すら検閲を入れねばなるまい。…読みました。
 こ、この表紙…! 本編を読み進むと明らかになる、驚愕の…、きょっ、驚愕の事実!
 まさか…、まさか、あの●●が●●だったなんて…!
 成年カッパも月まで吹っ飛ぶ、この真実を是非、体験して頂きたい…!
 石川氏、この土壇場でこのアイデア、よく考えたなあ。ああ、いやいや、そうではない。まだまだ、目の前の事象を眺めているだけでは判明しきれないカッパの生態は数多いということなのだ、そうなのだ。

【○】「カッパの飼い方 9」石川優吾

2012年08月20日 18:18

 見上げるとうす水色の高い空――。かぁたんを飼い始めて1年が経ち2度目の秋がやってきた。かぁたんのいろんなところに成長の様子を感じている「私」ですが、お絵描きしても、粘土で遊ばせてもまだまだ理解し難いことばかり。「不思議だらけ」なのは相変わらずなのです…。

 ということで、読みました。
 引き続き、あまりにストレートな現代カッパの日常が惜しげもなく披露されています。これまでは殆どが飼い主の「私」の視点から見たカッパの日常だったのに対し、今回は「私」のいないところで、かぁたんは一体ひとりで何をしているのだろう、という隠された日常(大袈裟だが)が語られているところに注目! 惜しげもなく披露されているカッパの日常が、実にくっだらないエピソードで埋め尽くされていても、それはそれこそカッパのご愛嬌でなんとかされてしまうのだ…。気がついたらかぁたん、結構大きくなりましたね。

【◎】「三匹のおっさん ふたたび」有川浩

2012年08月18日 18:12

剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械をいじらせたら右に出る者なしのノリ。「還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!」と、ご近所の悪を斬るあの三人が帰ってきた! 書店万引き、不法投棄、お祭りの資金繰りなど、日本中に転がっている、身近だからこそ厄介な問題に、今回も三匹が立ち上がります。ノリのお見合い話や、息子世代の活躍、キヨの孫・祐希とノリの娘・早苗の初々しいラブ要素も見逃せません。漫画家・須藤真澄さんとの最強タッグももちろん健在。カバーからおまけカットまでお楽しみ満載の一冊です。

 ということで、読みました。
 ご近所自警団シリーズ。「まったく、最近の若い者は…」と「なんだよ、最近のおっさんたちは…」が見事に同居してしまうのが現代の世相であり、そんな中で勧善懲悪を描いたらどうなるのか、が嘘偽りなく描かれているのが本シリーズだと思う。黙って見過ごすことが出来ないがゆえに始まった自警団だけれど、「黙って見過ごす」必要に駆られる場面すら登場してしまう理不尽さに、ひとりの視野が広がるにはと悶えるのはどの世代も同じ。身近なところに目を向ければ周りが見えず、遠くに目を凝らしてばかりでは足元が見えず、といった具合。自己満足では何も解決せず、他者に働きかけるにはいち個人というものの影響力のなんとちっぽけなことか。


シャープ・プラズマクラスター!

2012年08月18日 18:07

 を、買うことにしました。
 あまぞぬ券が幾らか貯まっていたので、ハイ。
 ぷらすまとかまいなすいおんとかよく分からないですけど、ハイ。
 加湿とか除湿とか出来ないんですか? そうですか、よく分かりません、ハイ。


【○+】「きのう何食べた? 5」よしながふみ

2012年08月16日 18:04

 今巻に収録されている料理は……豚肉とちくわで八宝菜風、トンカツ、バナナパウンドケーキ、夏野菜カレー、かぶのサラダわさびドレッシング、豆ごはん、豚汁、アジのたたきなどなど盛りだくさん!!

 ということで、読みました。
 筧さん、46歳…、ものっそ、おっさんやん! と改めてツッコミを入れてしまう読者諸氏がどれほどいらっしゃるのやら…。まあ、そうなんだよね。多くの人が目を瞑って見つめようとしない世界の事実の一端が、しっかりと本書には描かれているのです。ひとりの伴侶として一生を添い遂げようとする相手に対して、人生の片羽を担おうとするのであれば、そこに数々の決断をせねばならないのですよ、男という生き物は。例え相手が異性でも同姓でも! そんな「若い」意気込みとは無縁のような成熟された男たちであるからこそ、「自覚」には、甘い。

【◎】「それでも町は廻っている 10」石黒正数

2012年08月02日 12:15

 読みました。
 読者に嘘をつかずに欺くのはズルいよー! ファーストキス!(しかもモーニングキス!)これはズルい! ズルいよー! と騒いで落ち着いたところで全体を眺めてみる。大騒ぎしてしまいたくなる10巻も、何処を読んでも面白い。安定の構成力です、石黒氏。基本的には日常系、時折ファンタジー。75話、78話みたいな唐突なようでちゃんとシリーズの中の空気を織り込んでいる話をさらっとやってしまうのが本当に凄い。あと、ほんの短い話の中なのに、縦横無尽に伏線を張りまくってしまうところも相変わらず凄い。
 紺先輩は可愛いなあ。


【○】「すき」月村奎

2012年08月02日 12:12

 小説家の瑛斗が恋をしたのは、デビュー時からの担当編集者・井上。仕事だから優しくしてくれるとわかっている相手に間違って告白して以来、瑛斗はいたたまれない毎日を送っていた。そんなある時、井上が小さな娘を一人で育てていると知る。相手のプライベートに踏み込む気まずさを覚えつつも、可愛い少女との交流に心和ませる瑛斗。そして井上への思いをもますます募らせてゆくうちに…

 ということで、読みました。
 後書きから読んでしまい、仰け反りました。なんと今回、麻々原氏のモザイクイラスト付き! なんて、なんて豪華な特典が! → あー、そーいうことかー。納得。萌々香のキャラクターとポジションが絶妙な配置だと思います。能天気に目の前の相手と愛し合っていればハッピーエンド、なのではなくて、育て守るべき者ぎれば、第三者の将来を考えずにはいられない。この辺の書き筋は好きです。
 作家と編集者。一般社会人のスタイルをそのまま適用させるのは読者としてもズレていると思うけれど、月村氏の経験も幾らか、作中に生かされていそう。


【○】「おとなり」月村奎

2012年08月01日 12:08

とある商店街に並んで建つ、大変仲の悪い久保田家と芳野家。久保田和菓子店の次男で、学業優秀な博紀は、会計事務所と喫茶店を営む芳野家の次男・哲と、家族に隠れて友情を育んでいる。一方、高校の頃のある事件をきっかけに、家族とは無関係に諍い合うのは、久保田家の長男・多紀と芳野家の長男・力。そんな二組の友情や諍いのバランスが、ふいに変化した時…?兄弟2カップルの恋を描いた人気作、待望の復活。

 ということで、読みました。
 新装版ということで再読。幼なじみ&兄弟、というダブルのカップルが成立してしまうという、ありがちなようで難しい素材ですが、こーいう無茶苦茶もBLだから許されるのかな、と思います。初出が98年ということで、作家として若かりし月村氏のはっちゃけぶりが伺えるというか。弟たちの方は今後、跡継ぎ問題からなる御家騒動に発展しそうだし、恐らく公然ではない兄たちの交際(?)発覚の折には、戦争のような騒ぎになってしまうんじゃないかとヒヤヒヤしてしまいます。そういう、後先考えずに突っ走ってしまうのも、恋愛ごとの作用ですね。




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