スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【○+】「扼殺のロンド」小島正樹

2013年04月29日 20:43

 その事故車は工場の壁にぶつかってたわみ、ドアが開かなくなっていた。中には男女。女は腹を裂かれ、男は無傷のまま、死んでいた。直前にすれ違ったドライバーはふたりとも生きていたと証言、さらに男の驚くべき死因が判明して捜査は混迷を深めた。しかし事件は終わらない。第二、第三の事件が追い打ちをかける──。新世代トリックメーカーが放つ渾身の一撃!

 ということで、読みました。
 「事故車の中には腹を掻っ捌かれた女と意外な死因の男の死体」という冒頭の事件が凄いインパクトで、提示されるのが密室三連発! これ、きっちり合理的な解決なんて得られるのか、という興味だけでも読む価値があるんじゃないかと思う。こういう物理トリックメインみたいなミステリの弱さは、読者が巧く伏線を拾い切れないところで、しかし、この真相には納得せざるを得ないというか…、ドミノ倒しのように情景が繋がっていく終盤の謎解きは溜め息が零れます。バカミスもかくや、みたいな力技が積み上げられたトリックミステリだと思います。終盤の展開が少し急ぎ足で、肝心の「扼殺」の動機が弱いかな、とも。


スポンサーサイト

三半期

2013年04月27日 16:58

■今年のゴールデンウィークは黒い日だけ休みです。
 なんだか普通は赤い日だけ休みなんだろうなと思うけれど、世間のサービス業の方の多くもそうなんだよなあ、と感じるのである。毎年のように。なんだかもう「連休」という言葉すら生ぬるい響きを感じるのですけれどね。新入社員が5月病という名の体のいいやる気のなさを見せるのも仕方がないのかな、と思う。改まって「休日」に何か特別なことをしないといけないと思うのは、やはりまだ自分の時間を好き勝手に使える若い世代なのかな、とも。
 いよいよ、そんなことを考えるようになって来ました。いつも通り、脈絡はない。

■模様替えをしましたよ。
 模様替えというか、部屋の衣替え。コタツをどかして長机を出して、ワークスペースを広めに取る。取るのはいいが、夜になって寒くなってきたので結局コタツセットを片付けるには至らず。ストーブもまだ押入れには入れられない。思い切りが悪いことに関しては胸を張って自慢が出来るのではというレベル。広く部屋を片付けたら広く出来たスペースに積読を置いていくという慣わし。

【○+】「不可能楽園 〈蒼色館〉」倉阪鬼一郎

2013年04月23日 16:25

 若くして引退し、その後は一度も姿を見せず山形県に隠棲していた往年の名女優、美里織絵が死去。東京にある葬祭式場、蒼色館で告別式が営まれた。その最中に、織絵が暮らした山形県の屋敷には賊が押し入り、見習いの執事と家政婦を刺殺。さらに織絵の妹、浪江の孫を誘拐する! ところが、疑いのかかる関係者たちには鉄壁のアリバイがあった。不可能犯罪に秘められた真相は!?

 ということで、読みました。
 年に一度のバカミス祭。最早作者自らが公言してしまう、この恐るべきスタンスにより紡がれた、重厚に編み込まれた仕掛けの数々。不可解な誘拐事件の謎。なんというか、もう、「それ」を知らないと、はっきり言って下手な小説を読まされているみたいで、読んでいてイライラするくらいに「一生懸命書きました」感が延々と伝わってきて、これはまた仕掛けているな、と、ついついページの隅っこに目が行ってしまう。ところが作者も織り込み済みで、どうにかこうにか小説の事件の部分を成立させつつ、堂々と仕込みを見せる。今回の「暗号」もレベルが高いぞ!
 あれ(オウム)とあれ(伝書バト)は直ぐに分かってしまったため(そのくせ誘拐事件のトリックには騙されるという)、最後のあれには度肝を抜いた。凄い数のトリックを仕込んでいやがる、全く! あれとあれだけで終わってしまうには今回は軽過ぎるな、と思っていたため、これはもう強烈なギミック。上小野田警部、最後の事件。この仕様ではシリーズも終わらせるしかないやね。
 倉阪氏、今年もお疲れ様!


ささごもち

2013年04月21日 16:53

■ねんがん の ささごもち を てにいれた ぞ!
 いやね、山梨のお土産のお菓子と言えば、今は最初に信玄餅が出てくるじゃないですか、黄粉餅と黒蜜のあれですよ、で、これだけ有名だけれども信玄餅を知らない人はいるもので、でも「笹子餅」は知ってるぞ、みたいなことを言っていたもので、ほう、笹子餅とな、どんなものやわいな、ということでちょっと調べてみたら大月のちょっとした銘菓だそうで。甲府でも売ってるところがあるらしいので、ちょいと甲府駅の辺りできょろきょろしたら、ありました、笹子餅。

 みどりや : http://www.ekiben.or.jp/midoriya/type/etc/2009/11/001226.html

 で、食べました。

 うん、草餅。蓬餅。

【◎】「デザインあ 解散!」岡崎智弘

2013年04月18日 16:21

 2012年グッドデザイン賞大賞も受賞した、NHK Eテレの人気番組『デザインあ』。こどもたちの未来をハッピーにする「デザイン的思考」を育むテレビ番組です。「解散!」は『デザインあ』の人気コーナー。身の回りのさまざまなモノが分解され、その構造が見えるユニークなコマ撮りアニメ。その「解散!」が、ビジュアル絵本になって登場! 「ブロッコリー」や「しめじ」、「ランドセル」から「将棋」まで、たっぷり17個が解散!します。

 ということで、読みました。
 あはは、こりゃあ面白いわ。「身近にあるものを可能な限り分解する」。これ子供の憧れの行為。でもその児戯をきっちりこなすと、途端にアートめいてくる。バラバラにされた果物の果肉と種と皮が整然と並んだ絵は、まるで設計図のよう。それを本書では無数の「パーツ」が「解散」する形でもって、少しずつ別れていくような手法で見せているから、なおのこと面白い。凄く手間暇掛かった作品集だと思います。でもギリギリの難しさで真似をしたくなってしまう。
 自動車とかパソコンとかでやってくれないかなあ…。


【○】「マグダラで眠れ」支倉凍砂

2013年04月17日 16:14

 人々が新たなる技術を求め、異教徒の住む地へ領土を広げようとしている時代。錬金術師の青年クースラは、研究の過程で教会に背く行動を取ったとして、昔なじみの錬金術師ウェランドと共に、戦争の前線の町グルベッティの工房に送られることになる。グルベッティの町で、クースラたちは前任の錬金術師が謎の死を遂げたことを知る。そして辿り着いた工房では、フェネシスと名乗る白い修道女が二人を待ち受けていた。彼女の目的は、クースラたちの“監視”だというが―?眠らない錬金術師クースラと白い修道女フェネシスが紡ぐ、その「先」の世界を目指すファンタジー、開幕。

 ということで、読みました。
 前作では貨幣と経済をファンタジーに堂々と絡めて旅物語を設えてみせた支倉氏が、今回は錬金術氏の物語を描く。蓋を開けてみれば、大真面目に「錬金」について語られていて、魔法はなくとも面白いことをファンタジーでまた始めたな、という印象。如何せん、登場人物のあり様というか、設定が先行して、物語が開幕しただけという印象が強い。本筋が見えず、なかなか盛り上がらない。
 昨今珍しい、最悪の登場シーンのヒロインは、申し訳ないけれど読者としては大きな笑いどころでした。しかし生い立ちを聞けば、「あれくらいのことで」とも思う。余程辱めを受けながら生きながらえてきたような過去を持っているはず。


【○】「おとなの1ページ心理学 3」ゆうきゆう・ソウ

2013年04月16日 16:12

 読みました。
 心理学…、心理学…? コンセプトは多分、変わっていないはず。
 真面目にバカやってる面々も相変わらず。
 読者の感じる脱力感、しょうもなさも相変わらず。
 ハイテンションをメインに(ベースに)突っ走る漫画だと思うので、もっともっと真面目にバカやって欲しい。


【○】「カブのイサキ 6」芦奈野ひとし

2013年04月15日 16:06

なぜだか地面が10倍になった広大なこの世界では、ヒコーキが足代わり!毎日が冒険だったイサキですが、なんだかギモンを感じてきました。日常なのに、なんだか自分だけ違和感を感じているような……。世界のフシギが目を覚ます、完結巻の登場です!

 ということで、読みました。
 芦奈野氏は、いわゆる「透明感」という表現がぴったり合う作風の作家だと認識しています。空間に空気…、大気を感じさせる今シリーズ、今回で閉幕。なんだか、すとん、と、それでいて、ふわっと、終わった。そんな感じ。劇中の謎らしい謎は敢えて謎のままで、主人公が自分の世界に対して疑問を抱いた瞬間、その世界はほろりとほどけて溶けてしまう。イサキの視点は読者が「世界」を捉えるものにシンクロしていて、意外にも「我々」は世界に置いていかれることを甘受しながら生きていくんだなあと思いました。
 そんなわけで、最終話はもうひとつの第一話。


すげえ!

2013年04月13日 12:30

■3つのルービックキューブをジャグリングしながら揃える。すげえ!
 Solving three cubes while juggling them: http://youtu.be/K_gHa2x2OQA


【◎◎】「おとなのけんか」鑑賞。

2013年04月11日 22:20

 ニューヨーク、ブルックリン。11歳の子供同士の喧嘩の後、話し合いのため集まった2組の夫婦。リベラルな知識層であるロングストリート夫妻とカウアン夫妻。冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、次第に強烈なテンションで不協和音を響かせ、お互いの本性がむき出しになっていき、やがては夫婦間の問題までもが露わになっていく。

 ということで、観ました。
 子供がしでかした喧嘩の後始末をするために集まった二組の夫婦。最初は穏便な「ミーティング」をこなして別れるはずだったのが、少しずつ話は食い違っていく…。登場するのはこの四人のみ、舞台は一箇所。原作は舞台劇とのことで、台詞回しが中心となってくるのですが、これが滅茶苦茶面白かった。言葉と表情だけで意見を酌み交わす「大人の喧嘩」が、次第次第に盛り上がっていく様は呆気に取られるばかり。はっきり言って滅茶苦茶です。強烈な皮肉を伴うオチに大喝采。そうだよなあ、子供の喧嘩って、こういうものだよなあ。
 原題にも注目。carnage.


【◎】「本格ミステリ鑑賞術」福井健太

2013年04月10日 20:27

 フェアとアンフェアの境目はどこにあるのか、作者の仕掛けた伏線やミスディレクションをどのように評価すればよいのか、叙述トリックは本格ミステリ史のなかでどのように位置づけられるのか―エドガー・アラン・ポオや東野圭吾など、古今東西の傑作を具体例に挙げて、知れば必ず本格ミステリの面白さが倍増する鑑賞術を、余すところなく紹介する、類例のないガイドブック。

 ということで、読みました。
 古今東西のミステリを様々な観点から分析し、ミステリの楽しみ方を紐解いた本。ミステリを普段あまり読まない人にはあまり薦めたくはない本ですね。というのも古典から近著に至るまでの名作の多くの真相(つまりネタバレ)に触れつつ論じられているので、贅沢というか勿体無いというか…、そうしないことにはミステリの分類などしようがないのですけれど。一方で、良質なミステリという奴は、トリックが割れてもなお、読んで(再読して)面白いものが多数あるのも事実。フェアネスや伏線の面白さがそれに当たるのですが、これも一種の鑑賞術。


【○】「おたくの娘さん 8」すたひろ

2013年04月06日 22:25

 耕太が片想いをしていた管理人さんには、大きな秘密があった。その突きつけられた現実から立ち直れず、ギャルゲーに没頭する日々を送っていた耕太。そんな父親の姿を見た娘・叶はなんとかしようと立ち上がる―!!

 ということで、読みました。
 7巻のインパクトがあまりに強かったもので、今回の冒頭もなんだか、やっぱり、濃いなあ、と…。主人公が完全に霞んでしまったので、殆ど仕切り直しのような感じです。頑張れ、遥、頑張れ。…何を頑張れ? そんな昨今です。細かいこと考えずに、くっついちゃえばいいのに! と、また勝手なことを考える読者である。鈍感な男は漫画的にはそりゃあ面白いんだけれど、本作もちゃんとホームドラマがしたがっているよなので、静観の一手。
 …すると案外、どうしてもっと早くにそうしなかったのだろうと改めて思ってしまう意外な展開がラストに。


【○+】「昨日なに食べた? 6」よしながふみ

2013年04月06日 20:23

 簡単レシピで美味しいご飯をいただきます!
 今巻のメニューは「さばのみそ煮」「たけのこごはん」「チンジャオロースー」「水餃子」「サーロインステーキ」「卵ときゅうりのサラダ」「ひじきのトマト煮」などなど……メニュー色々!

 ということで、読みました。
 よしなが氏って、ネームを読ませるスタイルの漫画の描き方をする方なので、筧さんの料理シーンを見ていると如何にも料理レシピのコミック本みたいな感じがしてきて面白いです。その直前に幾らでも深読みが出来そうなジェンダーなエピソードが繰り広げられていようが、読者は食欲に負けて淡々と読み進めてしまうのである…。基本的にオトコメシなので、真似をしようとすれば難しくない献立ばかりだし(中年男ふたりのための飯だものな)、日常と食事のシーンが決して乖離していないのも、また良し。
 47歳…、若いおっさんたちだな、ホント。


【○+】「広告コピーってこう書くんだ!読本」谷山雅計

2013年04月04日 21:23

 トレーニング次第で、誰でも"発想体質"になれる! 新潮文庫「Yonda?」、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」、「日テレ営業中」などの名コピーを生み出した、論理派コピーライター谷山雅計。彼が20年以上実践してきた「発想体質」になるための31のトレーニング法。

 ということで、読みました。
 以前から読みたかった、言葉を扱うプロの方が書いた「コピー作りの指南書」。と呼ぶと大袈裟ですが、著者本人にとってはこれが当たり前のこととして仕事をしている、思考のプロセスを丁寧に綴った本。
 目次のページを開いたときに、「成る程、コピーライターの本だ」となんとなく感じてしまうのが、いきなり凄いですね。第一印象で見る者の関心を引き付けるのは、やはり本職のなせる業ということだろうか。
 本編も非常に読みやすく(単純にテキストの量が少ないこともありますが、読んでいて「今、何のことについて話しているのか」が分かりやすいです)、少なくとも想定されている、「コピー」をライティングすることを目的に、谷山氏の「広告コピーを作成する手法」に対する思考をトレースするのには相当役立つのではと思われます。
 抽象と具体については、色々な「創作家」が指摘するところなので、勉強になります。


anvader

2013年04月04日 21:07

 最近コレやってる。STGです。
 1プレイ、5分くらい。難易度は3つ+日替わり。
 武器は3つ、レベルが上がるとさくさく敵を倒せて爽快。
 
 http://shimage.net/anvader/index.html

【○】「キケン」有川浩

2013年04月03日 21:18

 成南電気工科大学機械制御研究部略称「機研」。彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、周りからは畏怖と慄きをもって、キケン=危険、と呼び恐れられていた。これは、その伝説的黄金時代を描いた物語である。

 ということで、読みました。
 すっげえ。タイトルが全てを物語っている。アブナイヤツラ、ということですよ、つまり。しかしまあ、物凄く「遊んでいる」表紙のデザインですね。このインパクトでは内容がとても普通に思えてしまう。不思議。
 さて、本書は男子校か、というような工科大のお話。勢いのままストレートに突っ走り続けて物語の世界を駆け抜けているみたいな雰囲気で、あまり物語物語していないというか、タイトルにもなっている「機研」にまつわるエピソードが物足りないというか、本書の大部分は大学生の日常の面白いところを切り取って見せたみたいな…、文化祭の屋台の話は結構面白かったのだけれど、あの面子じゃないと面白くならなかったのかというとそういうことはなくて。まあ、こういうドンパチ(笑)に「日常風景」はあまり期待してはいけませんね。
 最後の話がちょっと巧過ぎるだろ、と突っ込みたくなるのですが、…青春だな。悪い意味で。


【○】「ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔」三上延

2013年04月02日 21:12

 珍しい古書に関係する、特別な相談―謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その家には驚くべきものが待っていた。稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが―。

 ということで、読みました。
 これまでとはなんとなく雰囲気が違うな、と誰もが思うに違いない、シリーズ初長編。ロジックがー、トリックがー、という難しい顔をして読むような本ではないことを差し引いて、江戸川乱歩が全編に渡って「事件」の軸となっているため、コアなミステリファンも色々と知ることがあって楽しい。物語の中での謎解きも、シリーズならではのマニアックなものから、如何にもライトミステリな仕掛けまで多数。「ライトノベル」の形をした「小説」のひとつとして数えられるシリーズの所以。
 しかし全てを掻っ攫っていくのはやはり、栞子さんの母、智恵子さんの、なんというか女帝のような上から目線が冴え過ぎていて怖いです。思えば、かなり以前から警鐘は鳴り続けていた。彼女が姿を現した理由、すなわち、自分と同じように古書に対する知識の才能を開花させた娘と共に仕事がしたい。これほどストレートな根拠は他にはない。その思い自体に悪意があると言えるだろうか。解答は、そして回答は、次回以降。


【○+】「深夜食堂 9」安倍夜郎

2013年04月01日 21:04

 ご存じ、繁華街の片隅にある小さな食堂。開店時間は夜中の12時から朝7時頃まで。メニューは豚汁定食にビール・焼酎・酒ーーただそれだけ。あとは注文してくれたら、できるものなら作ってくれる。
 そんな『深夜食堂』の最新第9集は、「きびなごのフライ」に「オニオンスライス」、「サイコロステーキ」、「ピーマンの肉詰」などなど、思わず腹と心をほっこりと満たしてくれるお品書きが目白押し。

 ということで、読みました。
 毎度、同じような感想になってしまって読者ってのは食い飽きない生き物だなあ、と溜め息を吐いてしまうのですが…、それでも、不思議と、夜中に本書のような食い物の本を読んでしまって、胃の辺りがすかすかするのを切なく感じてしまうのであります。「飯(めし)テロ」って言うらしいですね、こういうの。
 今回、なんだか、それぞれの話で登場する御飯やらおかずやらが、話の導入のためだけになんとなく引っ張り出されているような気がしたのは気のせいだろうか。以前はもう少し話の中心に食い物があったような気がするのだけれど。


【○】「百姓貴族 1」荒川弘

2013年04月01日 21:01

マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマに怯え、エゾシマリスに翻弄される―年中無休で働き、切ない想いも多々あるハードなお仕事。「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。なんたって“百姓貴族"ですから!!知られざる農家の実態を描いた、日本初農家エッセイ登場。

 ということで、読みました。
 同じ著者の「銀の匙」と並列して読むと、なんとも奥深い面白さが湧いてくる「第一次産業」コミックエッセイ。荒川氏の実家が酪農家であり、農業中心の環境に揉まれて育った、という話は今となっては有名なところですが、こうも赤裸々な実情を語られると、現代人の「農業離れ」というか「産地離れ」というか…、製品を消費しているだけの一般人が大多数なんだなあ、と胸が詰まります。金で買えるから食い潰す、というのが当たり前の現代では、食物への有り難味なんて「薄れている」どころの話じゃないや。
 誰だって生き物のおかげで生きている。


AF

2013年04月01日 12:01

「残念! エイプリルフールで嘘をついてもいいのは午前中までだよ!」
 という嘘は鉄板。


RECENTLY


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。