ミステリ不全症候群。

猫とミステリと少年と。祐樹一依のミステリ不全な日々。小説や漫画、映画等の感想。ミステリとBL書いてます。

【◎】「エデン」近藤史恵

2011.04.09.Sat
 あれから三年―。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。だが、すぐさま彼は、チームの存亡を賭けた駆け引きに巻き込まれ、外からは見えないプロスポーツの深淵を知る。そしてまた惨劇が…。ここは本当に「楽園」なのだろうか?過酷なレースを走り抜けた白石誓が見出した結論とは

 ということで、読みました。
 一気読み。「サクリファイス」の正当な続編。前作に引き続き、クールにドライに(ストイックに、と言うべきか)ひたすらに、目的に向かって走るロードレーサーたちの生き様が描かれている。彼らの走る目的は、単純にスタートから全力でゴールを目指せば最善、というような単純な「目的地」とは違うところにあるように思えてならない。プロのスポーツ選手によく言えることであるが、金や名声では手に入れることの出来ない幸福感、高揚感を手に入れるためにそのスポーツをしているのだと感じる瞬間があり、それが結末にあるか過程にあるか不明であるから面白いのだと。
 前作はミステリとしても面白かったのですが、今回は青春小説のような、清清しさすら感じる読後感。


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秀逸な続編:エデン

2011-05-02.Mon 22:44|本読みの記録
エデン作者: 近藤 史恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/03メディア: 単行本 こちらのエントリで触れた「サクリファイス」の続編。 主人公が日本のプロチームから、本場欧州のプロチームへ移籍したあとの話。