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【○+】「不可能楽園 〈蒼色館〉」倉阪鬼一郎

2013年04月23日 16:25

 若くして引退し、その後は一度も姿を見せず山形県に隠棲していた往年の名女優、美里織絵が死去。東京にある葬祭式場、蒼色館で告別式が営まれた。その最中に、織絵が暮らした山形県の屋敷には賊が押し入り、見習いの執事と家政婦を刺殺。さらに織絵の妹、浪江の孫を誘拐する! ところが、疑いのかかる関係者たちには鉄壁のアリバイがあった。不可能犯罪に秘められた真相は!?

 ということで、読みました。
 年に一度のバカミス祭。最早作者自らが公言してしまう、この恐るべきスタンスにより紡がれた、重厚に編み込まれた仕掛けの数々。不可解な誘拐事件の謎。なんというか、もう、「それ」を知らないと、はっきり言って下手な小説を読まされているみたいで、読んでいてイライラするくらいに「一生懸命書きました」感が延々と伝わってきて、これはまた仕掛けているな、と、ついついページの隅っこに目が行ってしまう。ところが作者も織り込み済みで、どうにかこうにか小説の事件の部分を成立させつつ、堂々と仕込みを見せる。今回の「暗号」もレベルが高いぞ!
 あれ(オウム)とあれ(伝書バト)は直ぐに分かってしまったため(そのくせ誘拐事件のトリックには騙されるという)、最後のあれには度肝を抜いた。凄い数のトリックを仕込んでいやがる、全く! あれとあれだけで終わってしまうには今回は軽過ぎるな、と思っていたため、これはもう強烈なギミック。上小野田警部、最後の事件。この仕様ではシリーズも終わらせるしかないやね。
 倉阪氏、今年もお疲れ様!




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